侍ジャパン・中田翔（日本ハム）の今大会、初安打は豪快な一発だった。

　前日の初戦となったキューバ戦、3打数0安打に終わり、この日のオーストラリア戦も2打席目までヒットが出なかった。1−1で迎えた7回の第3打席。

「菅野が頑張っていたので2点目は絶対にこっちが取ってやろうと打席に立った」。

　オーストラリア3番手のウィリアムズが投じた初球の変化球を弾き返すと、打球はレフトスタンドに飛び込む値千金の勝ち越し本塁打。これが、中田にとって今大会嬉しい初安打となった。

　試合前には今大会無安打だった鈴木誠也（広島）と、「どっちが先に打つか勝負やな」と話をしていたそうだが、鈴木が5回の第2打席にヒットを記録。中田は「シーズンもそうだが、やっぱりこういうのは自分が最後なんだな、と思いながら誠也のヒットを見ていた」という。

　それでも、今大会初安打はチームの勝利に繋がる貴重な勝ち越しソロ。「今日のホームランをいいきっかけにして暴れたいなと思う」と話した。

（提供＝ニッポン放送ショウアップナイター）