日本にとって不幸な結果に...?
第4回ワールド・ベースボール・クラシックも大会4日目を迎え、プールAは今日までで1次ラウンドの戦いが終了する。
8日の時点でイスラエルとオランダの勝ち抜けが決まったプールA。9日は2勝の両チームが直接対決を行い、勝ったイスラエルの首位通過が
プールA・Bの上位2チームによって争われる2次ラウンド。12日(日)から東京で開幕し、総当り戦で上位2チームが勝ち抜け。ドジャー・スタジアムで行われる準決勝へと駒を進める。
トーナメントではなく総当り戦となるため、プール順位で変わるのは試合の順番だけなのだが、はっきり言ってプールAの結果は日本にとって悪い方に働いたと言っていいだろう。
初戦でオランダと激突
というのも、日本がプールBを勝ち上がった際には、プールAの2位チームと初戦で激突することが決まっている。すなわち、初戦の相手はオランダということになる。以下をご覧いただこう。
【日本が1位通過】
・3月12日(日)12:00 プールB・2位 vs プールA・1位(イスラエル)
・3月12日(日)19:00 日本 vs プールA・2位(オランダ)
・3月13日(月)19:00 プールA・1位(イスラエル) vs プールA・2位(オランダ)
・3月14日(火)19:00 日本 vs プールB・2位
・3月15日(水)12:00 プールA・2位(オランダ) vs プールB・2位
・3月15日(水)19:00 日本 vs プールA・1位(イスラエル)
・3月16日(木)19:00 プレーオフ
2次ラウンド初戦はエース登板が濃厚
メジャーリーガー3人が打線を引っ張り、4番には日本のシーズン最多本塁打記録を持つバレンティンが座る強力打線のオランダ。初戦で韓国を相手に完勝すると、第2戦は苦しみながらもチャイニーズ・タイペイにサヨナラ勝ちを収めた。
初戦でオランダと当たりたくなかった最大の理由というのが、相手エースの存在である。オランダの投手陣を引っ張る柱、男の名はリック・バンデンハークだ。
日本のソフトバンクに所属している31歳右腕。今年で3シーズン目となるが、故障などもあってシーズンを通して働いた経験はない。そのため、2年間通算で28試合の登板に留まっているものの、その戦績はなんと16勝3敗。8割を超える勝率を記録している。
特に来日1年目の2015年には日本デビューから9連勝を記録し、2016年5月まで無傷の14連勝。かつて巨人の堀内恒夫が記録した『初登板から13連勝』という記録を50年ぶりに更新した。
今大会でも初戦の韓国戦に先発し、4回まで3安打、2四球で無失点と安定した投球を披露。この時期に150キロ超えの剛球を連発するなど、順調ぶりを伺わせている。
韓国戦が7日だったため、球数制限による登板間隔:中4日をきっちりと空けて迎える12日。2次ラウンドの初戦で再び登板してくることが濃厚だ。
しかもその球数制限も、2次ラウンドからは80球まで伸びる。1次ラウンドでは4回~5回までと見て我慢できたかもしれないが、2次ラウンドでその戦法は命取りになりかねない。
強力打線封じと、難敵攻略...。2次ラウンドは初戦が大きな山場となりそうだ。