ニュース 2017.03.11. 09:00

2戦連続弾の中田、「三振でもOK」くらいの気持ちで

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2戦連続アーチを放った中田翔
 開幕前の不安が嘘のように、中田翔のバットから快音が鳴り響いている。

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で王座奪還を目指す侍ジャパンは10日、1次ラウンド最終戦で中国と対戦。7-1で勝利し、1次ラウンドを全勝で終えた。

 まさに“翔タイム”だ。2点リードの3回、5番・中田翔が2ラン本塁打を放ち、中国を突き放した。8日のオーストラリア戦でも同点の7回に決勝ソロを記録。2試合連続アーチとなった。

 「小林が良いところで打ってくれて、チームもイケイケムードだったので、その流れにしっかり乗れたかなと思います」と満面の笑みで答えた。

 日本ハムでのキャンプ、侍ジャパンの強化合宿となかなか結果が出なかった侍の主砲。それでも指揮官は「5番は中田」と信じ、「中田が打たないことには話にならない」と奮起させた。



 「三振でもOK」。中田は割り切った。「それくらいの気持ちでしっかり振ろう」と自分のスイングを心掛る。「フルスイングをすることで、良さが出せている。それが良い結果につながっているのかな」と胸を張った。

 東京ドームを埋め尽くす4万を超えるファンの声援も力になっている。「前回もそうでしたけど、これだけの声援を送ってくれている皆さんに本当に感謝しています。打席の中であの大声援に勇気づけられている」と謝辞を述べた。

 しかし、世界一奪還が至上命題の侍ジャパンにとって、1次リーグはただの通過点。大砲は既に前を向く。

 2次リーグで対戦するイスラエルやオランダについて「投手もまとまっていますし、打者は力強いスイングをする選手も多い。厳しい試合になると思う」と警戒を強める。

 13日には2次リーグ初戦でオランダと対戦する。頼れる侍の大砲は、「しっかり準備して臨みたい」と気合を入れた。
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