ニュース 2017.03.11. 12:18

指揮官には嬉しい悲鳴…2次ラウンドも「松田・田中」問題に頭を悩ませる?

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 1次ラウンドが始まる前、小久保裕紀監督が誰を起用するかで最も頭を悩ませていたのが「三塁手」のポジション。強化試合で好調さをアピールした田中広輔か、打者としての実績があり三塁を本職とする松田宣浩か――。


打撃好調のムードメーカー


 小久保監督は最終的に「初戦の独特な雰囲気」を考慮してサードを守り慣れている松田を選択。すると、その松田が1本の本塁打を含む4安打の固め打ち。試合後には指揮官が「悩んでごめんなさい」と冗談交じりで謝ったほどの活躍を見せた。

 その後も三塁手として出場し続けている松田は3試合すべて安打を放ち、11打席で「打率.545」、打点も筒香嘉智と並びチーム最多の「5」を記録。また、その打力だけなく、“声”というもう1つの武器で練習中からチームを盛り上げている。ムードメーカーとしても重要な存在だ。


指揮官の理想を体現する存在


 一方の田中は10日の中国戦に「1番・遊撃手」で出場。すると初回から存在感を見せつける。追い込まれながらも中前安打で出塁した田中は、2番・菊池の打席で盗塁を敢行。菊池は三振に倒れたが盗塁は成功し、捕手の送球がそれた間に三塁を陥れた。

 さらに山田哲人の浅い右飛でタッチアップ。相手の体制と肩の強さを考慮した抜け目のない走塁により日本は先手を奪った。小技ができて足も速く、守備も計算できる。少ないチャンスを得点に結びつけ、指揮官が掲げる「投手を中心とした守り勝つ野球」をする上でも貴重な存在だ。


どちらを起用!?


 2次ラウンドでは相手のレベルも上がり、早々簡単には点が入らなくなる。1点を取りにいく、1点を守りにいくという部分では田中だが、打撃そのものを考えるなら松田宣浩。小久保監督は試合後、「自分の中で構想がある。そこが確認できた」と今後の選手起用について語っていたが、オランダとの一戦ではどのような采配を揮うのか?! 注目の2次ラウンドは12日に幕をあける。
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