広島・西川が存在感
6日に開幕した『第4回 ワールドベースボールクラシック』(WBC)。侍ジャパンは1次ラウンド3連勝で、2次ラウンド進出を決めた。WBCで侍ジャパン戦士が活躍する中、代表組が不在の間にアピールを続ける選手もいる。
西川龍馬(広島)がその一人。プロ1年目の昨季は、代走・守備固めを中心に62試合に出場。打撃では打率.294を記録するなど、少ない打席機会で非凡な打撃センスを見せつけた。素材は一級品で、遊撃の田中広輔を脅かすのではないかと言われるほど。
オープン戦の打率.267だが、『9番・二塁』でスタメン出場した5日の阪神戦では、左の横山雄哉から2本の安打を記録。昨季は右投手のときの打席数が53に対し、左投手のときはわずかに5打席だった。左投手から2安打したことは、大きなアピールになったはずだ。
また、ルーキーイヤーの昨季は0に終わった盗塁も、1つ決めるなど、足でも存在感を見せている。
日ハム・横尾も得意の打撃でアピール
横尾俊建(日本ハム)はオープン戦、打率.320と好調だ。
横尾は、侍ジャパンで5番を打つ中田翔が守る一塁を主戦場にする選手。中田は長年日本ハムで4番を務め、不動の存在。レギュラーを奪うのは簡単なことではないが、オープン戦では8試合中7試合に一塁でスタメン出場。そのうち6試合で安打を放ち、3月2日の中日戦、4日の巨人戦でマルチ安打を記録した。
身長177センチ、90キロと大柄な体格だが一塁だけでなく、二塁や三塁もこなす。得意の打撃で結果を残し続ければ、レギュラーの道も開けてきそうだ。
侍ジャパン戦士の活躍だけでなく、彼らが不在の間にレギュラーを目指す選手たちにも注目だ。