【第4回WBC・1次ラウンド】
○ プエルトリコ 11 - 0 ベネズエラ ●
<3月11日 エスタディオ・チャロス>
第4回ワールド・ベースボール・クラシックのメキシコラウンド・プールD。この日は勝ち抜け本命に挙げられる2チームの激突となったが、試合はまさかのワンサイドゲームとなった。
高地にあるため、ボールが飛びやすいメキシコのエスタディオ・デ・ベイスボル・チャロス・デ・ハリスコ。前日のイタリア-メキシコ戦では計6本の本塁打が飛び交っており、この日はメジャーの強打者が揃う両チームによる対戦とあって、戦前は一体どんな乱打戦になるのかとの見方が多かった。
しかし、試合は予想外のハイペースで進む。プエルトリコのルーゴ、ベネズエラはヘルナンデスという両先発が2回まで完ぺきな投球を披露し、1時間以内で3回終了も見えるほどのスピードで試合が進んでいく。
そんな中で迎えた3回裏、好投を続けていたベネズエラのヘルナンデスに異変。先頭を三塁打で出し、続く打者の犠飛で1点こそ失ったものの、一死走者なし。ここから仕切り直しかと思われた。
ところがフエンテスを安打で出すと、三振の後に四球を与えて二死ながら一、二塁のピンチ。ここでコレアの打球を三塁手のプラードが弾き、失策となって満塁。ピンチが広がって迎えたベルトランに対しては1球もストライクが入らず、押し出しでもう1点。好投から一転、イニング途中での降板となってしまった。
一方、プエルトリコのルーゴはペースを崩さず快調な投球を継続。昨年メジャーデビューを果たした27歳右腕はボールを徹底して低めに集め、強力打線を翻弄。球数制限いっぱいの65球で6回一死まで投げぬき、わずか1安打で無失点という素晴らしい投球を見せた。
すると6回裏、先頭のコレアが右中間へソロを叩き込み追加点。3-0とリードを広げると、無死一塁からモリーナがライトスタンドへの2ラン。好守とリードで投手を助けてきた2人がバットでも基調な追加点を刻み、5-0とリードを広げた。
そんな試合は、ここから意外な決着を迎える。
プエルトリコは7回に二死二塁からベルトランが適時打を放って1点を加えると、モリーナが安打でつなぎ、バエスが三遊間を破る適時打。さらにロサリオがライト線への適時二塁打で2人を還し、9-0とすると、リベラがレフトスタンドへの2ラン。11-0となり、この時点で「7回以降10点差以上」のコールド規定をクリア。2ランが「サヨナラコールド弾」となり、あっけなく試合が終わった。
前回大会は決勝でドミニカ共和国に敗れ、悔しい思いをしたプエルトリコ。悲願の優勝へ向け、同組最大のライバルを最高の形で破り、初戦を白星で飾った。
○ プエルトリコ 11 - 0 ベネズエラ ●
<3月11日 エスタディオ・チャロス>
第4回ワールド・ベースボール・クラシックのメキシコラウンド・プールD。この日は勝ち抜け本命に挙げられる2チームの激突となったが、試合はまさかのワンサイドゲームとなった。
高地にあるため、ボールが飛びやすいメキシコのエスタディオ・デ・ベイスボル・チャロス・デ・ハリスコ。前日のイタリア-メキシコ戦では計6本の本塁打が飛び交っており、この日はメジャーの強打者が揃う両チームによる対戦とあって、戦前は一体どんな乱打戦になるのかとの見方が多かった。
しかし、試合は予想外のハイペースで進む。プエルトリコのルーゴ、ベネズエラはヘルナンデスという両先発が2回まで完ぺきな投球を披露し、1時間以内で3回終了も見えるほどのスピードで試合が進んでいく。
そんな中で迎えた3回裏、好投を続けていたベネズエラのヘルナンデスに異変。先頭を三塁打で出し、続く打者の犠飛で1点こそ失ったものの、一死走者なし。ここから仕切り直しかと思われた。
ところがフエンテスを安打で出すと、三振の後に四球を与えて二死ながら一、二塁のピンチ。ここでコレアの打球を三塁手のプラードが弾き、失策となって満塁。ピンチが広がって迎えたベルトランに対しては1球もストライクが入らず、押し出しでもう1点。好投から一転、イニング途中での降板となってしまった。
一方、プエルトリコのルーゴはペースを崩さず快調な投球を継続。昨年メジャーデビューを果たした27歳右腕はボールを徹底して低めに集め、強力打線を翻弄。球数制限いっぱいの65球で6回一死まで投げぬき、わずか1安打で無失点という素晴らしい投球を見せた。
すると6回裏、先頭のコレアが右中間へソロを叩き込み追加点。3-0とリードを広げると、無死一塁からモリーナがライトスタンドへの2ラン。好守とリードで投手を助けてきた2人がバットでも基調な追加点を刻み、5-0とリードを広げた。
そんな試合は、ここから意外な決着を迎える。
プエルトリコは7回に二死二塁からベルトランが適時打を放って1点を加えると、モリーナが安打でつなぎ、バエスが三遊間を破る適時打。さらにロサリオがライト線への適時二塁打で2人を還し、9-0とすると、リベラがレフトスタンドへの2ラン。11-0となり、この時点で「7回以降10点差以上」のコールド規定をクリア。2ランが「サヨナラコールド弾」となり、あっけなく試合が終わった。
前回大会は決勝でドミニカ共和国に敗れ、悔しい思いをしたプエルトリコ。悲願の優勝へ向け、同組最大のライバルを最高の形で破り、初戦を白星で飾った。