ニュース 2017.03.12. 09:00

小久保監督はラッキーボーイを予言していた?

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思わず「熱男」も飛び出した

1次ラウンドのラッキーボーイ


 3戦全勝で1次ラウンドを勝ち抜いた侍ジャパン。1次ラウンドのMVPには筒香嘉智が輝いたが、ラッキーボーイ的な活躍でチームを勝利に導いた男といえば、松田宣浩の存在を忘れてはならない。

 初戦のキューバ戦でチーム第1号となる本塁打を放つなど、いきなり4安打4打点の大暴れ。開幕前から流れた嫌な空気、不安を見事に払拭して見せた。


 短期決戦を勝ち抜いていくにあたり、“ラッキーボーイ”の出現は不可欠。小久保裕紀監督は大会前に、2人の男にその期待を寄せていた。

 1人目が鈴木誠也。大舞台でこそ、若さを前面に出した怖いもの知らずの勢いというのが相手の脅威となる。昨年、広島で“神ってる”旋風を巻き起こした男にかける期待も大きかった。

 そしてそのもう1人が松田だった。「彼がベンチに居るだけで雰囲気が良くなる」と指揮官。「ベンチでうるさいくらいに声を出しますから」とプレー以外の姿勢を高く評価する。

 大会の開幕直前、いまひとつ調子が上がっていなかった松田に対し、田中広輔が攻守で猛アピール。開幕戦の予想スタメンには田中の名前が書かれることも多かったが、指揮官は愛弟子を信じた。


 一発を叩き込んだ直後には、普段行っている「熱男」パフォーマンスも炸裂。これがWBCの公式Twitterでも紹介され、反響を集めた。小久保監督は「(冗談で)侍ジャパンではパフォーマンスはやるなよ、なんて言っていたのですが、やりやがった」と笑う。

 指揮官の信頼に応えた日本の元気印は、2次ラウンドでも侍の勝利の使者となるか。また、新たなラッキーボーイの出現があるのか。指揮官の用兵術にも注目だ。

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