ニュース 2017.03.13. 09:09

侍の“仕事人”秋山、初スタメンに「しっかり準備していた」…起用に応える大活躍

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喜ぶ秋山
 侍の“仕事人”が指揮官の期待に応えた。

 第4回ワールド・ベースボール・クラシックは12日、東京ドームで2次ラウンドが開幕。侍ジャパンは初戦でオランダと対戦し、延長タイブレークの末に8-6で競り勝った。

 この日、「8番・中堅」で今大会初スタメンに抜擢された秋山翔吾。2回に先制の犠牲フライを放つと、3回にはセンターへのタイムリーヒット、7回には四球で出塁し、盗塁を決めるなど活躍した。

 「3連勝の良い流れに乗り遅れないよう、しっかり準備はしていた」。そして、いきなりチャンスは訪れる。2回表、先頭の中田翔が三塁線を破る二塁打で出塁し、続く坂本勇人が初球でバントを決めて一死三塁の得点機を作ると、7番の山田哲人は四球。その山田が次打者・秋山の2球目で盗塁を敢行し、一死二三塁にチャンスは拡大した。

 そこで打席には秋山。低めの変化球にうまく合わせると、打球は左翼へ。これが犠牲フライとなり、三塁走者の中田がホームイン。「追い込まれてしまったが、食らいつきました。先制すると、ベンチの空気が変わる。仕事ができて良かった」と胸を撫で下ろす。

 さらに、4-1で迎えた3回、二死一二塁でセンター前タイムリー。初スタメンは、3打数1安打2打点と、勝利につながる働きをした。



 それでも、不安がなかったわけではない。「守備には不安がありました。ボールも飛んできていなかったし、守備固めでも出られていなかったので」。それでもミスすることなく、そつなくこなした。

 「これだけのメンバーがそろっているので、自分の思っているところで出られるとは限らない。どこで出されても、結果を出すための準備をするだけ」と気を引き締める。そして侍の仕事人は、世界一奪還を目指し「勝つことだけ」に貪欲に突き進む。
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