ニュース 2017.03.13. 12:04

チャンスメーカー青木、オランダ戦勝利に“ホッ”…「厳しいゲームだった」

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試合後、チームメイトとハイタッチを交わす青木
 「短期決戦の怖さを改めて感じた」。青木宣親の言葉だが、東京ドームにいた全員がこう思ったことだろう。

 第4回ワールド・ベースボール・クラシックは12日、東京ドームで2次ラウンドが開幕。侍ジャパンは初戦でオランダと対戦し、延長タイブレークの末に8-6で壮絶な戦いを制した。

 初回、二死から右前二塁打で出塁。続く4番・筒香が空振り三振に倒れたため、得点にはつながらなかったが、難敵バンデンハーク攻略につながる大きな一打となった。3回には内野安打で出塁。その後、中田の3ランへつなげた。この日、青木は2安打2四球。侍打線に好機を与える、重要なピースとなった。

 「厳しいゲームだった」。言葉をかみしめた。「こういう試合をとるかとらないかは本当に大きい。勝てて良かった」と胸を撫で下ろした。

 「(メジャーリーガーも)同じ人間。みんな才能のある選手なので、いつも通り自信をもってやってくれたら」と、青木がチームメイトの背中を押したのは、前日11日のこと。侍戦士たちは、“いつも通り”に暴れてくれた。

 それでも100点満点とは言えない。自信は延長10回、一死満塁という好機に二ゴロ併殺打。「最後に打てたらよかった」と唇を噛み締めた。

 「勝ち上がっていくためには勝たなければいけない試合」。その試合をつかみ取ったのは非常に大きい。「チーム力が上がっている」とチーム最年長はうなずく。

 「余韻に浸っている時間はない」。目指すは世界一のみ。そこに向かって、ただひたすらに進み続けていく。
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