メキシコが勝って大混戦
第4回ワールド・ベースボール・クラシックは日本時間13日をもって1次ラウンドの全日程を終了。アメリカ・サンディエゴで行われる2次ラウンド(プールF)に進む4チームが出揃...うはずだった。
ところが、プールDはプエルトリコが3戦全勝で突破を決めたものの、2位以下のベネズエラ、イタリア、メキシコの3チームが1勝2敗で並んだ。この結果、日本時間14日にワンマッチのプレイオフを行い、2次ラウンド進出チームを決めることになった。
もちろん、こういったことが起こることはあらかじめ織り込み済み。大会ルールとして明確な決まりがあるので、まずはそれを紹介しよう。
【順位の決定方法】
(1)1位と2位が同率の場合:直接対決で勝ったチーム。
(2)3チームが2勝1敗で同率の場合:下記優先順位で1位を決定し、2位と3位はプレイオフ。
1. 同率チームとの対戦で、守備1イニングあたりの失点数が少ない
2. 同率チームとの対戦で、守備1イニングあたりの自責点数が少ない
3. 同率チームとの対戦で、打率が高い
4. WBCIによる抽選
(3)3チームが1勝2敗で同率の場合:(2)の優先順位で最下位を決定し、残り2チームでプレイオフ。
最も優先されるのが、「同率チームとの対戦で、守備1イニングあたりの失点数が少ない」こと。いわゆる“失点率”の低さである。プールDの結果を当てはめると、以下のようになる。
【プールD・失点率の比較】
・イタリア 失点:20 / 守備イニング:19 = 1.052
・メキシコ 失点:19 / 守備イニング:18 = 1.055
・ベネズエラ 失点:21 / 守備イニング:19 = 1.105
この結果、数字が最も大きいベネズエラの敗退が決定。イタリアとメキシコの2チームによるワンマッチのプレイオフが決定した。
1次ラウンド最後の組にして実現した初めてのプレイオフ。どちらが2次ラウンド進出を掴むのか、あすの“決戦”から目が離せない。