長年正捕手を務めた谷繁元信
昨季97年以来の最下位に転落した中日。13年からは4年連続Bクラスに沈み、黄金期を築いていた00年代の強さは、すっかりと影を潜めている。
その原因のひとつに正捕手不在があげられる。最近10年の中日の捕手最多出場選手をみると、07年から14年まで谷繁元信がチーム最多出場を果たした。中日の扇の要として、10年、11年のリーグ2連覇、07年の日本一に大きく貢献。強い中日を支えていたのは、間違いなく谷繁の存在だった。
谷繁が長年正捕手を務めていたこともあり、近年は捕手の起用に苦戦する。谷繁が選手兼任監督を務めた14年からは、捕手・谷繁としての出場機会が減少。杉山翔大、松井雅人、桂依央利といった若手・中堅の捕手が出場機会を与えられ、15年と16年は杉山がチーム最多出場となった。
球界を代表する捕手の谷繁が15年限りで現役を引退。今季こそ正捕手の座を掴む選手が現れるのか…。それとも、昨季までと同じように2人体制を敷いていくのか…。非常に注目だ。
最近10年間の中日の捕手最多出場選手
07年 133試合 谷繁元信
08年 113試合 谷繁元信
09年 114試合 谷繁元信
10年 109試合 谷繁元信
11年 100試合 谷繁元信
12年 131試合 谷繁元信
13年 122試合 谷繁元信
14年 87試合 谷繁元信
15年 61試合 杉山翔大
16年 101試合 杉山翔大