ニュース 2017.03.14. 13:36

“奇跡の生還”ベネズエラが逆転突破!イタリアはあとアウト3つも…

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逆転勝ちのベネズエラ、2次ラウンドに進出
【第4回WBC・1次ラウンド】
● イタリア 3 - 4 ベネズエラ ○
<3月14日 エスタディオ・チャロス>

 第4回ワールド・ベースボール・クラシックのメキシコラウンド・プールD。2次ラウンド進出最後の枠をかけたプレイオフが14日に行われ、ベネズエラがイタリアに競り勝った。



 プエルトリコが3勝で抜け、残るイタリア、ベネズエラ、メキシコの2チームが1勝2敗で並ぶ形となったプールD。大会ルールにより、一度はイタリアとメキシコのプレイオフと発表されるも、“計算ミス”によりプレイオフを戦うのがイタリアとベネズエラに突如変更。ドタバタ劇の末の一戦となった。


 一度は敗退が発表されながら、急転して2次ラウンド進出のチャンスを得たベネズエラ。しかし、この日は終始劣勢。初回にデスカルソに適時打を浴びて先制を許すと、6回にインシアルテの適時打で同点に追いつくも、7回にアンドレオリに一発を浴びて失点。1-2とリードを許したまま、9回を迎える。

 それでも9回、土壇場で主砲のバットが火を噴いた。先頭で打席に入ったカブレラが甘く入った球をフルスイングすると、打球は右中間スタンドへ。苦しむ主砲の一発で、ベネズエラが試合をふりだしに戻す。

 すると、主砲の一発で重苦しいムードが一変。マルティネスが四球で出ると、オドーアの左中間への大飛球で一塁から生還。この打球を巡ってはビデオ判定となり、検証の結果スタンドインは認められなかったものの、勝ち越しに成功。さらに一死三塁となってエスコバルがスクイズ。これが決まって4-2となり、試合をひっくり返した。

 リードを奪って迎えた9回裏、この回から登板のロドリゲスが先頭のリッディにソロを浴びて暗雲が立ち込めるも、なんとか1点のリードを死守。ベネズエラが4-3で勝利し、2次ラウンド進出を決めた。

 “まさか”のプレイオフから、土壇場大逆転での2次ラウンド進出...。絶望から蘇ったチームは、ドミニカ共和国、アメリカ、プエルトリコと強豪ひしめく2次ラウンドをかき回す存在となるだろうか。

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