第4回ワールド・ベースボール・クラシックは14日、東京ドームで2次ラウンドの第4戦が行われ、日本がキューバを撃破。2連勝を飾り、決勝ラウンド進出に前進した。

　敗戦を喫し、決勝ラウンドへの進出に黄信号が灯ったキューバだが、マルティ監督は「いい試合だったと思う。1つのエラーから試合の勝敗が決まったが、4万5000の大観衆を相手に勝利を目指して戦った。我々は満足している。」と語り、決勝点につながった補給ミスを悔いつつ、試合内容には一定の満足感を示した。

　その後、日本とキューバの差について問われた指揮官は、「日本はWBCの中でベストのチームであると私は言ってきた。コンパクトなチームで守備もよく、投手も素晴らしい。そして数人の打者は、打球をうまく芯に当てることができる」と今大会を通して主張し続けた言葉を繰り返し、「そのチーム相手によく戦ったと思う」とコメント。キューバにとっては前向きな試合であったことを強調した。

　また、この試合で菅野を打ち崩した打線を高く評価。決勝ラウンド進出に望みをつなぐには勝利しか許されない状況のなか、「同じラインナップで臨む」ことを明言。さらにイスラエル戦に臨む日本へのアドバイスを求められると「私から日本に助言することはほとんどない」、「チームの中でイスラエルに対応できる」との見解を示し、日本の実力を高く評価した。