1本塁打を含む2安打2打点
『第4回 ワールドベースボールクラシック』(WBC)2次ラウンド日本 vs キューバ戦が行われている同時間帯、札幌ドームで行われた日本ハム vs DeNAとのオープン戦で、右足首の故障で代表を辞退した大谷翔平(日本ハム)が輝いた。
右足首痛で調整の遅れが心配された大谷はこの日、『3番・指名打者』でオープン戦初出場。1回の第1打席空振り三振に倒れたが、4回無死走者なしで迎えた第2打席、DeNAの先発・浜口遥大が投じた高めのストレートを逆方向へ流し打つ二塁打で出塁。オープン戦初安打を記録した。
さらに、「しっかり自分のスイングをしようと思っていました」と話した6回の第3打席は、右中間スタンド中段に突き刺す特大の一発を放った。「あの状況は、反応というよりも真っ直ぐ系をケアしていました。打撃の状態はまあまあです」と振り返った。
走塁でもスライディング
一軍昇格後、初のオープン戦で本塁打を含む2安打2打点と打撃で存在感を見せた大谷だが、この日は足でも魅せた。
4回二死一、三塁の場面、一塁走者の田中賢介が二盗。DeNAの捕手・嶺井博希が一塁走者の田中賢を刺そうと二塁へ送球するも、二塁・田中浩康が後逸。「まだ怖さはありますけれど、スライディングは、いけるタイミングだったので」と相手のミスの間に、三塁走者の大谷はスライディングしてホームに生還した。
「人工芝(の球場)で試合に出たのは今季初めてでしたけれど、これからちょっとずつ、ちょっとずつ、(開幕へ向けて状態を)上げていきたいです」。
故障により楽しみにしていたWBC出場は叶わなかった大谷だが、開幕に向けて、調整を進めていく。