ニュース 2017.03.16. 07:00

侍の守護神・牧田、WBC初失点「生きたボールが投げられなかった」

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牧田は3戦連続で登場
 侍ジャパンの絶対的守護神がWBC初失点を喫した。

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪還を目指す侍ジャパンは15日、2次ラウンドの最終戦でイスラエルと対戦。8-3で快勝し、1次ラウンドから無傷の6連勝で決勝ラウンド進出を決めた。

 「抑えは牧田」指揮官から絶大な信頼を置かれるサブマリン。しかしこの日は、納得のいく投球ができなかった。

 2次ラウンド全戦でクローザーとして登場した牧田。15日のイスラエル戦では、2013年の前回大会を含め、WBCの舞台で初めて失点を喫した。

 8点リードの9回に登場すると、先頭の1番フルドに追い込みながらも四球。2番、3番に連続安打を許し、1点を返される。4番のフレイマンは右飛に打ち取ったが、6番・ボレンスタインを自身のエラーで出塁を許すと、7番・ラバンウエーに左前二塁打を浴び、さらに2失点。3安打1四球3失点と自身の投球ができなかった。

 「結果を早く見ようとしすぎて、生きたボールが投げられなかった」と唇を噛む。「ランナーが出てから、早くアウトが欲しいという気持ちと、そこに投げたいという焦りから体が開いてしまった。試合の中で修正がなかなかできなかった」と振り返り「きょうのピッチングを反省して、しっかり修正して、コンディションも含めて(アメリカで)やっていけたら」と気を引き締めた。

 牧田にとっては2度目のWBC。「大会前には不安視されていたと思うが、それが全勝で(決勝ラウンド)へいけたというのは、世界一奪還するために大事なことだったと思う」と善戦を喜ぶ。

 アメリカでの2戦は「名前負けしないこと」。「4チームとも名の知れたメジャーリーガーがいますが、相手と勝負するのではなく、自分のパフォーマンスを出すだけ。相当強力な打線が来ると思うが、名前負けしなければ全く問題ない」と頼もしい。

 「この勢いのまま、あと2試合勝って世界一をとりたい」。4年前果たせなかった世界一を今度こそ手に入れる。
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