多くの選手が37歳を迎える“松坂世代”
16日に行われたソフトバンク-巨人のオープン戦で、和田毅(ソフトバンク)、杉内俊哉(巨人)が投げ合った。2人はいわゆる“松坂世代”にあたる。“松坂世代”といえば、横浜高校時代に春夏甲子園連覇を達成した、松坂大輔(ソフトバンク)をはじめ、和田、杉内、藤川球児(阪神)などがいる。長年球界を引っ張ってきた“松坂世代”の選手たちではあるが、今年で多くの選手が37歳を迎える。
森本稀哲、東出輝裕、新垣渚といったかつてチームの顔だった選手たちも現役を引退するなど、ユニフォームを脱いだ選手も多い。ベテランと呼ばれる年齢となった中で、今もNPBでプレーする現役の“松坂世代”の選手は19人いる。
球団別でみると、西武の渡辺直人、上本達之、育成の木村昇吾、広島の江草仁貴、梵英心、永川勝浩、巨人の杉内俊哉、村田修一、実松一成の3人が12球団で最多。DeNAの久保康友、G.後藤武敏、西武の渡辺、上本、木村、オリックスの小谷野栄一はチーム最年長となる。ロッテは12球団で唯一“松坂世代”の選手がいない。
生え抜きの選手はというと、西武・上本、広島・梵と永川、ヤクルト・館山昌平の4人のみ。上本と梵が社会人、永川と館山が大卒でプロ入りしたこともあり、高卒出身の選手で、プロ入りから同じ球団でプレーする選手はいない。現役引退組をみると、東出輝裕が広島一筋17年プレーした。
ちなみに“松坂世代”の助っ人外国人では、80年7月12日生のエルドレッド(広島)、80年11月29日生のウルフ(西武)がいる。プロ野球独立リーグルートイン・BCリーグには、80年5月6日生の長田秀一郎(新潟)、80年4月25日生の多田野数人(石川)などが現役でプレーする。
今年多くの選手が37歳を迎えるが、まだまだ若手に負けない姿を見せて欲しいところだ。
NPBに所属する松坂世代の選手一覧
【日本ハム】
矢野謙次 80年9月21日生
【ソフトバンク】
松坂大輔 80年9月13日生
和田 毅 81年2月21日生
【ロッテ】
なし
【西武】
木村昇吾 80年4月16日生 ※育成
渡辺直人 80年10月15日生
上本達之 80年11月8日生
【楽天】
久保裕也 80年5月23日生
【オリックス】
小谷野栄一 80年10月10日生
【広島】
江草仁貴 80年9月3日生
梵 英心 80年10月11日生
永川勝浩 80年12月14日生
【巨人】
杉内俊哉 80年10月30日生
村田修一 80年12月28日生
実松一成 81年1月18日生
【DeNA】
G.後藤武敏 80年6月5日生
久保康友 80年8月6日生
【阪神】
藤川球児 80年7月21日生
【ヤクルト】
館山昌平 81年3月17日生
【中日】
工藤隆人 81年3月30日生
※松坂世代=1980年4月2日~81年4月1日生まれの選手
※助っ人外国人を含めない
※NPBのみ