鈴木誠也の昨季OP戦成績は?
昨季野手では鈴木誠也(広島)、原口文仁(阪神)、桑原将志(DeNA)、倉本寿彦(DeNA)などがレギュラーに定着した。一軍に定着を目指し、若手選手などはオープン戦で必死にアピールを続ける。
そこで気になるのが、オープン戦の勢いをそのままにシーズンでも大活躍していたかということ。近年レギュラーに定着した選手たちのオープン戦(※レギュラーに定着したシーズン)の成績を見ていきたい。
昨季神ってる活躍で広島の25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した鈴木は、オープン戦の成績はというと、打率.375を記録したが、右足のハムストリングの筋挫傷により出場試合数はわずかに2試合だった。外野のレギュラーを争っていた野間峻祥が同年のオープン戦、13試合に出場して打率.308とアピールしており、出遅れた印象があった。
それでも、鈴木は4月に昇格を果たすと、6月に2試合連続サヨナラ弾を放つなど、打率.335、29本塁打、95打点の活躍をみせレギュラーに定着。チームに欠かせない存在となった。
<2016年>
鈴木誠也
OP戦:2試 率.375 本0 点1
シーズン:129試 率.335 本29 点95
15年ブレイクの森も…
高卒2年目の15年にブレイクした森友哉(西武)も、オープン戦の出場試合数は、わずかに2試合。安打を1本も記録することができなかった。
シーズンが始まると『6番・指名打者』で出場し、得意の打撃力で活躍しレギュラーに定着。オールスターにも出場し、清原和博が放って以来28年ぶりに10代の選手が本塁打を記録した。シーズン後半に入ると、当たりが止まった時期もあったが、最終的には打率.287、17本塁打、68打点の成績を残した。
<2015年>
OP戦:2試 率.000 本0 点0
シーズン:138試 率.287 本17 点68
山田哲人もOP戦は活躍できず…
14年に田中浩康から二塁のポジションを奪った山田哲人(ヤクルト)も、13試合に出場して、打率.213、0本塁打、1打点とオープン戦はいまひとつだった。田中浩は11試合に出場して打率.200。両選手ともに決め手を欠く内容となったが、シーズンが開幕するとスタメンで起用されたのは若い山田だった。
山田は3・4月打率.291、4本塁打、17打点を記録すると、5月以降は9月を除き、毎月月間打率3割をマーク。日本人の右打者ではシーズン最高となる193安打を放ち、レギュラーの座を不動のモノにした。
<2014年>
OP戦:13試 率.213 本0 点1
シーズン:143試 率.324 本29 点89
一方で14年オープン戦首位打者の井上晴哉(ロッテ)、16年オープン戦首位打者の坂田遼(西武)などはオープン戦でアピールしたものの、レギュラー奪取とはならなかった例もある。レギュラーを奪うためには、必ずしもオープン戦で結果を残すことが重要になってくるとはいえなさそうだ。