ニュース 2017.03.18. 11:15

最近10年で40発はゼロ 長年課題の右打ちの日本人外野手

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来季から背番号「1」を着用する広島・鈴木誠也
 昨年44本塁打を放ちセ・リーグの本塁打王に輝いた筒香嘉智(DeNA)は左打ちの外野手。一方、右打ちの日本人外野手の昨季最多本塁打は鈴木誠也(広島)の29本だった。右打ちの長距離砲といえば、山田哲人(ヤクルト)、中村剛也(西武)、中田翔(日本ハム)といった名前が浮かぶが、彼らは内野手。

 外野手をみると最近10年で、シーズン40本塁打以上記録した右打者の日本人外野手は誰もいない。最高が2010年に37本塁打を記録した和田一浩(当時中日)で、08年の吉村裕基(当時横浜)の34本と続く。ちなみに、シーズン30本塁打以上記録した右打ちの日本人外野手は、この10年だと和田と吉村のみ。20本塁打以上放った選手をみても、鈴木が昨季29本塁打記録する前の年の5年間は、内野手登録も当時左翼で出場していた中田のみで、長距離砲が極端に少ないという状況だった。

 長打を打てる日本人の外野手を長年課題としていたが、鈴木誠也に期待したい。鈴木はプロ4年目の昨季、2試合連続サヨナラ本塁打を放つなど、右打ちの日本人右打者ではトップの29本塁打を記録。長打率は筒香の.680に次ぐ.612をマークした。

 その活躍が認められ、『第4回ワールドベースボールクラシック』(WBC)の日本代表に選出。ここまで6試合中4試合でスタメン出場するなど、球界を代表する選手に成長した。WBCを経験した今季は30本塁打以上、将来的には40本以上の本塁打以上放って欲しいところだ。

 その他、平田良介(中日)、大田泰示(日本ハム)といった長打力が魅力の右の外野手がいる。横浜時代の04年に多村仁志が40本塁打を記録したのを最後に、12年間現れていない。今季こそ40本塁打を放つ右打者の日本人外野手は出現するだろうか…

▼ 最近10年・30本塁打以上を放った「右打ちの日本人外野手」
吉村裕基 34本(2008年)
和田一浩 37本(2010年)

▼ 最近10年・20本塁打以上を放った「右打ちの日本人外野手」
G.G.佐藤 21本(2008年)
吉村裕基 34本(2008年)
和田一浩 29本(2009年)
G.G.佐藤 25本(2009年)
サブロー 22本(2009年)
和田一浩 37本(2010年)
多村仁志 27本(2010年)
中田 翔 24本(2012年)※
中田 翔 28本(2013年)※
中田 翔 27本(2014年)※
鈴木誠也 29本(2016年)

※内野手登録
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