投手陣はウィーランド、パットンが好投
DeNAの一軍外国人枠4つを巡った争いが熱い――。
今季DeNAの助っ人は、投手がウィーランド、クライン、パットン、野手がロペス、エリアン、シリアコの6人体制。
特に今季から加入した新外国人の選手たちが、アピールを続ける。先発ローテーション候補として期待されるウィーランドは、本拠地初マウンドとなった11日のロッテ戦は、3回2/3を投げて9失点と精彩を欠いたが、5日の楽天戦は5回1安打無失点、2度目の本拠地マウンドとなった18日の阪神戦では5回2/3を投げて1失点と好投。
ウィーランドは阪神戦の投球を「前回の登板からしっかり修正ができ、ボールを低めに集めること、持ち味でもあるストライク先行の投球ができました」と振り返れば、ラミレス監督も「(前回と比べて)マウンドに慣れてきたというのはあると思う。クイックも良かったし、コントロールについてもいいところに投げられた」と評価した。
抑え候補のパットンも、4日に行われた楽天とのオープン戦に6回から3番手として登場し、打者4人を15球に打ち取るなど、ここまで3試合に登板して、3イニングを投げて無失点に抑えている。ラミレス監督は昨季33セーブをマークした山崎康晃と、開幕直前まで守護神を争わせる方針だ。
一方で、クラインは4日の楽天戦で4回2/3を投げて7四死球、12日のロッテ戦でも6四死球4失点と制球に苦しむ。ラミレス監督は12日のロッテ戦後、クラインについて「ストライクを取りにいったので、スピードが落ちた」と話した。制球力に不安を抱えているが、201センチと長身を生かしたストレートとスライダーは魅力的だ。
シリアコが打撃好調
野手も昨季までプロ野球ルートイン独立リーグ・ルートインBCリーグでプレーしていたシリアコが、ここまでオープン戦11試合に出場して、打率.385(39-15)、5打点と猛アピール。
5日の楽天戦では、『5番・指名打者』で出場し、9回にタイムリー二塁打を放つなど、3安打1打点の大暴れ。長年、DeNAが課題にする三塁のレギュラーを虎視眈々と狙う。
新外国人が存在感を示しているが、昨季もDeNAでプレーしたロペス、エリアンも負けてはいられない。
昨季来日4年目で自己最多の34本塁打、95打点をマークしたロペスは、日本での実績もあり、開幕一軍はほぼ間違いない。だが、昨季のようにシーズン途中で打撃不振に陥るようなことがあれば、一、二軍の入れ替えがあってもおかしくない。それだけ、今季のDeNAの外国人争いは熾烈だ。
現状ではウィーランド、パットン、ロペス、シリアコの4人が開幕一軍に一番近い存在か。開幕まで残り2週間を切った。この競争を勝ち抜き、開幕一軍の切符を掴む外国人は誰になるだろうか…。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)