【第89回選抜野球大会】
○ 呉 6 - 5 至学館 ●
<3月19日 1回戦>
19日に聖地・甲子園で“春のセンバツ”が開幕。オープニングゲームとなった1日目の第1試合は、春・初出場の至学館(愛知)と春夏通じて初出場の呉(広島)が激突。呉が延長12回に及ぶ接戦を制し、春夏通じて甲子園初勝利を掴んだ。
足や小技を絡めたソツのない攻撃で勝ち上がってきた両チーム。序盤からその持ち味が発揮される試合展開となる。
まずは1回裏、至学館の1番・定塚が内野安打で出塁すると、すかさず盗塁に成功。犠打で送って一死三塁となると、3番・鎌倉は投手前へのゴロも三塁走者が完ぺきなスタートを切って本塁は悠々セーフ。電光石火の攻撃で先制点をもぎ取る。
すると直後の2回表、呉も反撃。4番の新田がヒットで出ると、犠打と四球で一死一・二塁のチャンス。ここで二塁走者の新田が三盗を決めて一・三塁とすると、西岡が難しい変化球を見事に転がしてスクイズ成功。すぐに取り返し、1-1の同点に追いついた。
同点となって以降は緊迫した攻防が続いたなか、迎えた5回に試合が動く。
呉は一死満塁とチャンスを作ると、池田がレフトへの犠飛を放って勝ち越し。2-1と再びリードを奪う。
ところがその裏、至学館は二死ながら二・三塁とチャンスを作ると、藤原大がレフトへ値千金の2点適時打。一振りで試合をひっくり返した。
その後、8回にもスクイズで1点を加えた至学館は4-2と2点リードで9回へ。しかし、そうかんたんには終わらない。
呉は先頭の青木が安打で出ると、パスボールで二塁に進塁。一人倒れて一死二塁となるも、上垣内がレフト線に弾き返す適時二塁打。4-3と1点差に迫る。
なおも走者は一死二塁。ここで続く池田が右中間に落とす安打を放ち、二塁から走者が一気に生還。土壇場で試合を振り出しに戻した。
試合は4-4のまま延長戦に突入。両チーム譲らない展開が続いたが、12回に呉が勝ち越し。
連打で一・二塁のチャンスを作ると、相手の牽制が悪送球となってそれぞれ進塁。二・三塁のとなると、誘い出した三塁走者を狙った捕手の送球が走者の背中に当たり、打球がレフト方向へ転々とする間に走者が生還。呉が勝ち越し点を奪う。
さらに、なおも一死三塁から柏尾がスクイズ。至学館の投手・新美はグラブトスでホームを狙うもボールをこぼし、走者が生還。一塁もセーフとなり、6-4とリードが広がった。
12回裏、呉は1人で140球以上を投げ続ける池田が続投。諦めない至学館は先頭の新美がレフトフェンス直撃の二塁打で出塁すると、大谷が死球で出塁。一・二塁から犠打で送って一死二・三塁となるも、続く打者は三ゴロ。その間に走者が還って6-5と1点差になるも、つづく藤原大のゴロを捌きにいった三塁手と二塁走者が激突。二塁走者の守備妨害が宣告され、これで試合終了。1点のリードを守った呉が春夏通じて初出場の甲子園で初勝利を掴んだ。
○ 呉 6 - 5 至学館 ●
<3月19日 1回戦>
19日に聖地・甲子園で“春のセンバツ”が開幕。オープニングゲームとなった1日目の第1試合は、春・初出場の至学館(愛知)と春夏通じて初出場の呉(広島)が激突。呉が延長12回に及ぶ接戦を制し、春夏通じて甲子園初勝利を掴んだ。
足や小技を絡めたソツのない攻撃で勝ち上がってきた両チーム。序盤からその持ち味が発揮される試合展開となる。
まずは1回裏、至学館の1番・定塚が内野安打で出塁すると、すかさず盗塁に成功。犠打で送って一死三塁となると、3番・鎌倉は投手前へのゴロも三塁走者が完ぺきなスタートを切って本塁は悠々セーフ。電光石火の攻撃で先制点をもぎ取る。
すると直後の2回表、呉も反撃。4番の新田がヒットで出ると、犠打と四球で一死一・二塁のチャンス。ここで二塁走者の新田が三盗を決めて一・三塁とすると、西岡が難しい変化球を見事に転がしてスクイズ成功。すぐに取り返し、1-1の同点に追いついた。
同点となって以降は緊迫した攻防が続いたなか、迎えた5回に試合が動く。
呉は一死満塁とチャンスを作ると、池田がレフトへの犠飛を放って勝ち越し。2-1と再びリードを奪う。
ところがその裏、至学館は二死ながら二・三塁とチャンスを作ると、藤原大がレフトへ値千金の2点適時打。一振りで試合をひっくり返した。
その後、8回にもスクイズで1点を加えた至学館は4-2と2点リードで9回へ。しかし、そうかんたんには終わらない。
呉は先頭の青木が安打で出ると、パスボールで二塁に進塁。一人倒れて一死二塁となるも、上垣内がレフト線に弾き返す適時二塁打。4-3と1点差に迫る。
なおも走者は一死二塁。ここで続く池田が右中間に落とす安打を放ち、二塁から走者が一気に生還。土壇場で試合を振り出しに戻した。
試合は4-4のまま延長戦に突入。両チーム譲らない展開が続いたが、12回に呉が勝ち越し。
連打で一・二塁のチャンスを作ると、相手の牽制が悪送球となってそれぞれ進塁。二・三塁のとなると、誘い出した三塁走者を狙った捕手の送球が走者の背中に当たり、打球がレフト方向へ転々とする間に走者が生還。呉が勝ち越し点を奪う。
さらに、なおも一死三塁から柏尾がスクイズ。至学館の投手・新美はグラブトスでホームを狙うもボールをこぼし、走者が生還。一塁もセーフとなり、6-4とリードが広がった。
12回裏、呉は1人で140球以上を投げ続ける池田が続投。諦めない至学館は先頭の新美がレフトフェンス直撃の二塁打で出塁すると、大谷が死球で出塁。一・二塁から犠打で送って一死二・三塁となるも、続く打者は三ゴロ。その間に走者が還って6-5と1点差になるも、つづく藤原大のゴロを捌きにいった三塁手と二塁走者が激突。二塁走者の守備妨害が宣告され、これで試合終了。1点のリードを守った呉が春夏通じて初出場の甲子園で初勝利を掴んだ。