ルーキー源田が4打数2安打とアピール
開幕スタメンは譲らない。西武のドラフト3位ルーキー源田壮亮が猛アピールした。
19日に行われた巨人とのオープン戦、「9番・遊撃」で本拠地初スタメンとなった源田が4打数2安打1打点と気を吐いた。
2点リードの6回二死二塁で迎えた第3打席、フルカウントから巨人・吉川光夫の137キロのストレートを振りぬくと打球はセンターへ。前進守備を敷いていたということもあり、打球は巨人・長野の頭を越える。二走の岡田が生還。源田自身も三塁まで達した。
「今日の(ヒット)はラッキーだったので…」と謙遜するが、「今日、打撃面でやっとチームにアピールできたと思います。ただ、開幕まで時間があるので残り少ないオープン戦を一生懸命頑張ります」と意気込んだ。
本拠地で初めて打席に立った源田。多くのファンからの声援を聴き、「いいですね。プロ野球っていう感じです。すごくたくさん旗を振ってくださっていて」と興奮した様子だった。登場曲はレミオロメンの『もっと遠くへ』。「トヨタ自動車時に、モチベーションビデオに使われていていいなと思って」と選曲の理由を明かした。
ライバル永江の活躍で奮起
出遅れた分を取り戻す。本拠地初戦となった14日、15日の中日とのオープン戦は胃腸炎のため欠場。「体調はもう大丈夫です」と万全をアピールした。
ライバルの活躍が源田をさらに奮起させた。18日の試合では遊撃手争いを繰り広げる永江恭平が先発し、2打数1安打4打点。永江の活躍をベンチで見て「かなり刺激されました。それに(胃腸炎で)離脱もしてしまっていたので、アピールしないと」と鼻息を荒くする。
かつての同僚の活躍も刺激になった。社会人時代に所属していたトヨタ自動車が『全国社会人野球第72回JABA東京スポニチ大会』で初優勝。「すごいですよね。いやぁ、僕がいないとよく打ちますね。切れ目がないんで」と笑うが「負けていられない」と目の色を変えた。
指揮官は辛口コメント
しかし、源田自身も指揮官も満足はしていない。源田が「守備がちょっとあれだったので…」と振り返ると、指揮官も「あそこでゲッツー取れなかったのが全て」と9回、無死一二塁から巨人・辻の遊ゴロを併殺にできなかったプレー(結果は一塁・木村文の捕球ミス)を指し、辛口コメント。期待値の高さをうかがわせた。
長年、固定できていない西武の遊撃手。「我こそは」と若獅子たちが血気盛んにアピールを続ける。