小久保ジャパン発足後の野手の成績
2大会ぶりのWBC世界一奪還を目指した侍ジャパンは現地時間21日(日本時間22日)、準決勝のアメリカ戦に1-2で敗れた。小久保裕紀監督が侍ジャパンの監督に就任して以降、初となるWBCが幕を閉じた。
小久保監督が13年10月に侍ジャパンの監督に就任してから4年。侍ジャパンの常連となっている坂本勇人(巨人)、中田翔(日本ハム)をはじめ、多くの選手が、ジャパンのユニフォームに袖を通してきた。
ここでは、小久保ジャパン初陣となった13年11月の台湾遠征から、日本時間21日まで行われていたWBC準決勝までの侍ジャパンの野手陣の通算成績を振り返っていきたい。
捕手は小林が攻守に存在感
捕手陣は、WBCで全試合スタメンマスクを被った小林誠司(巨人)が最多の21試合に出場。巨人では昨季、規定打席到達者の中で打率.204だったが、小久保ジャパン発足後の打率は.286をマーク。特にWBCでは“ラッキーボーイ”として、チームの勝利に大きく貢献した。
次いで嶋基宏(楽天)が18試合、炭谷銀仁朗(西武)が12試合に出場している。
【小久保ジャパンでの通算成績】
小林誠司
21試 率.286(35-10) 本1 点7
嶋基宏
18試 率.237(38-9) 本0 点3
炭谷銀仁朗
12試 率.188(16-3) 本0 点2
大野奨太
9試 率.250(16-4) 本0 点2
伊藤光
7試 率.333(9-3) 本0 点1
中村悠平
5試 率.200(5-1) 本0 点2
会沢翼
2試 率.000(2-0) 本0 点0
内野手は5選手が30試合以上に出場
内野手は、小久保ジャパン常連の中田、坂本、山田哲人(ヤクルト)、菊池涼介(広島)、松田宣浩(ソフトバンク)の5人が30試合以上出場した。
坂本と菊池は打率3割以上記録し、中田は打率.221ながらも、32打点をマーク。中田は15年に行われたプレミア12前には、“日本の4番”は厳しいのではないかと言われたが、プレミア12では5番や6番で出場し、15打点を挙げた。
【小久保ジャパンでの通算成績】
中田翔
41試 率.221(145-32) 本7 点32
松田宣浩
38試 率233(120-28) 本4 点19
山田哲人
38試 率.268(123-33) 本5 点16
坂本勇人
37試 率.311(119-37) 本2 点15
菊池涼介
30試 率.300(110-33) 本2 点14
今宮健太
16試 率.400(20-8) 本0 点1
銀次
11試 率.207(29-6) 本0 点1
中島卓也
10試 率200(10-2) 本0 点0
田中広輔
9試 率.250(24-6) 本0 点0
川端慎吾
8試 率.187(16-3) 本0 点0
中村剛也
8試 率.167(24-4) 本0 点0
浅村栄斗
3試 率.364(11-4) 本0 点0
岡崎啓介
1試 率.000(0-0) 本0 点0
外野手は筒香が大活躍
外野手は、侍ジャパンで4番を打った筒香が存在感をみせた。
小久保ジャパンが発足された13年シーズンは23試合の出場にとどまり、代表に選ばれなかったが、14年にレギュラーに定着し打率.300をマーク。同年行われた日米野球から代表に欠かせない存在となり、WBCでは4番を務めるまでに成長した。
15年にシーズン日本新記録となる安打を放った秋山翔吾(西武)は、小久保ジャパン発足後、22打点を挙げるなど勝負強い打撃をみせた。
【小久保ジャパンでの通算成績】
筒香嘉智
36試 率.339(112-38) 本5 点29
秋山翔吾
30試 率.281(96-27) 本2 点22
平田良介
23試 率.345(58-20) 本0 点14
内川聖一
18試 率.214(42-9) 本0 点4
中村晃
15試 率.441(34-15) 本1 点5
鈴木誠也
14試 率.222(45-10) 本2 点9
丸佳浩
14試 率.207(29-6) 本0 点2
青木宣親
10試 率.147(34-5) 本0 点2
柳田悠岐
9試 率.228(35-8) 本0 点6
糸井嘉男
6試 率.067(15-1) 本0 点0
大谷翔平
4試 率.455(11-5) 本1 点1
岡島豪郎
3試 率.300(10-3) 本0 点1
梶谷隆幸
3試 率.429(7-3) 本0 点2
大島洋平
2試 率.400(5-2) 本0 点0
清田育宏
2試 率.333(3-1) 本0 点0
雄平
2試 率.400(5-2) 本0 点1
岡 大海
1試 率1.000(1-1) 本0 点0