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WBCはまだ終わらない…決勝戦・世界一の“キーマン”は?

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世界一の栄冠を掴むのは…

世界一が決まる一戦


 3月6日に開幕した第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も、いよいよ残すところあと1試合。決勝戦を待つのみとなった。

 侍ジャパンは日本時間22日の準決勝・アメリカ戦で1-2の惜敗。2大会連続の準決勝敗退が決まり、世界一奪還の夢は潰えた。

 一発勝負の決勝戦はプエルトリコ-アメリカ。予告先発は未発表だが、プエルトリコは今大会2戦2勝の右腕セス・ルーゴ、アメリカは25歳のマーカス・ストローマンと現地の予想で挙がっている。

 ルーゴとストローマンは2次ラウンドですでに投げ合っており、その時はルーゴが6回途中まで3失点と試合を作ったのに対し、ストローマンは5回途中4失点で降板。立ち上がりに6連打を浴びるなど一気の4失点という誤算だった。

 予想通りに実現すると、中4日空けての“再戦”となる両者。これがどちらに転ぶのか、大きな注目ポイントとなる。


プエルトリコの心臓


 ここからはチーム毎の注目ポイントを挙げていきたい。まずはここまで7戦全勝で勝ち上がってきたプエルトリコから。

 日本時間21日、準決勝では延長タイブレークの末にオランダを破ったプエルトリコ。チーム打率.326、チーム防御率2.29はいずれも参加チームのなかで1位の成績で、7勝0敗と圧巻の強さで勝ち上がってきた。

 投手力はやや薄いと見られていたチームだが、フタを開けてみれば7試合で18失点と健闘。それを支えているのは捕手のヤディアー・モリーナにほかならない。

 メジャーで8年連続ゴールドグラブ賞に輝いた名捕手は、巧みなリードとフレーミングで投手陣を牽引。この男が扇の要に座っているだけで、投手陣は魔法にかかったように期待以上の投球を見せる。まさに精神的支柱、チームの心臓だ。


 準決勝の初回は、まさにモリーナという捕手の偉大さを象徴していた。

 先発のロペスが先頭から安打に死球の乱調。それでも、つづくプロファーの犠打の構えで飛び出した二塁走者を見逃さずに剛肩で刺すと、プロファーの安打で一・三塁となった直後には、手を叩いて味方を鼓舞している打者走者の隙を突く一塁送球でアウトに。先頭から結果は安打、死球、安打ながら気づけば二死三塁というマジックを見せた。

 その後、ロペスがバレンティンに2ランを浴びて失点こそしたものの、もしモリーナが2つ刺していなかったら...。プエルトリコの決勝進出はなかったかもしれない。

 打撃でもここまで打率.333(21-7)、2本、6打点の好成績を残しており、言うことなしの大活躍。ようやく巡ってきた前回大会の悔しさを晴らすチャンス、誰よりも優勝を渇望するプエルトリコの司令塔から目が離せない。


眠れる主砲


 一方のアメリカは、ここまで5勝2敗の勝ち上がり。1次ラウンドで敗れたドミニカ共和国にリベンジを果たし、準決勝に勝ち上がってきたように、2次ラウンドで苦杯をなめたプエルトリコにリベンジを果たしての優勝を目指す。

 ここまでチーム打率こそ.238(16チーム中13位)と低いものの、防御率は2.47(16チーム中3位)と優秀な成績。日本戦のように自慢のリリーフ陣を駆使しながらリードを守るというのが勝ちパターンになる。

 打線が苦しんでいるチームにおいて、最も重症なのが4番のアレナドだ。

 ナ・リーグ2年連続二冠王の主砲は、ここまでまさかの打率.115(26-3)、1本塁打と低迷。2年連続で40発以上、130打点以上を記録した男は迷宮に迷い込んでいる。

 さらに、4年連続ゴールドグラブの守備の名手でありながら、2次ラウンドのプエルトリコ戦では自らの送球エラーで2失点。決勝点を与えてしまうという悪夢を見た。

 どん底から這い上がるチャンスはただひとつ...決勝戦で自らの真価を証明すること。眠れる主砲は最後の最後に目覚めるか。アメリカを背負う4番に注目だ。


 上述の2人だけでなく、メジャーのオールスター級の選手が集う両チーム。侍ジャパンは惜しくも敗れてしまったが、世界最高峰の戦いを見ないのはもったいない。

 プレイボールは日本時間23日の午前10時。至極の一戦を見逃すな!
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