【第89回選抜野球大会】
● 宇部鴻城 0 － 11 大阪桐蔭 ○
＜3月25日　1回戦＞

　効率よく得点を奪った大阪桐蔭が、宇部鴻城（山口）に快勝。大阪桐蔭はこれで、初出場でベスト8進出を果たした1991年の第63回大会以降、選抜では9大会連続の初戦突破となった。

　大阪桐蔭は初回、宇部鴻城の先発左腕・早稲田の乱調につけ込み、押し出し四球で先制。その後も5番根尾、8番坂之下の適時打などで、一気に5－0とリードを広げた。6－0で迎えた4回には、2年生の6番山田が豪快な2ランを放ち8点目。大阪桐蔭打線はその後も攻撃の手を緩めず、9安打で11得点を記録した。

　投げても先発右腕の徳山が、テンポの良い投球で7回を2安打無失点と好投。8回以降は香川、柿木が1イニングずつを抑え、見事な完封リレーを達成した。

　対する宇部鴻城は、先発の早稲田が浮足立ってしまい、1アウトも奪えぬまま降板。急きょ登板した2番手左腕・荒武も大阪桐蔭打線の勢いを止められず、打線は好機であと一本が出なかった。