日本中が盛り上がった『第4回ワールド・ベースボール・クラシック』(WBC)は、アメリカの初優勝で幕を閉じた。侍ジャパンは準決勝で、世界一となったアメリカに敗れ、2大会ぶりの世界一奪還を逃した。
帰国した侍ジャパン戦士は、シーズン開幕に向けて準備を進めている。そこで気になるのは、WBCに選出された選手が、前年と同じような活躍をみせたかどうかだ。特に投手は日本で使用する球とは異なり、メジャー球に近い球で滑りやすく、過去の侍ジャパン投手陣の多くが苦戦した。
また、例年よりも早めに調整した影響で、シーズンに入ってから調子を落とす投手もいた。ここでは、過去の代表メンバーで前年よりも成績を落とした投手を振り返っていきたい。
【2006年】
渡辺俊介
05年:23試 15勝4敗 防2.17
06年:23試 5勝11敗 防4.35
☆日本一となった05年は15勝を挙げる活躍を見せ、WBC日本代表に選出。WBCでは3試合に登板し、先発した第2ラウンドの韓国戦では6回を無失点に抑えた。世界一に大きく貢献した渡辺だったが、シーズンでは5勝11敗と大きく負け越し、3年連続二桁勝利を逃した。
杉内俊哉
05年:26試 18勝4敗 防2.11
06年:22試 7勝5敗 防3.53
☆05年は最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得し、沢村賞、リーグMVPを受賞。WBCでは第2先発を務め、2試合に登板して防御率5.40。シーズンが始まってからは、5月までに6勝を挙げたが、6月以降は1勝止まり。勝ち星は前年の18勝から7勝に下がり、防御率も1点近く悪化した。
石井弘寿
05年:61試 4勝3敗37S 防1.95
06年:11試 0勝0敗6S 防4.35
☆WBC前年の05年はヤクルトの守護神として37セーブをマーク。その活躍が評価され代表入りするも、第1ラウンドの韓国戦でイ・スンヨプに本塁打を打たれ敗戦投手。1次ラウンド終了後に左肩痛を発症し離脱。シーズンが始まってからも、肩の状態があがらず11試合の登板にとどまった。
【2009年】
松坂大輔
08年:29試 18勝3敗 防2.90
09年:12試 4勝6敗 防5.76
☆第1回、第2回大会のMVPに輝いた松坂。前年の08年にレッドソックスで18勝を挙げ、09年も先発の一角として期待されるも、開幕から2試合連続で打ち込まれ、シーズン序盤に右肩の疲労で故障者リスト入り。復帰後も本来の投球をみせることができず、プロ入り後(当時の)ワーストとなる4勝に終わった。
小松聖
08年:36試 15勝3敗 防2.51
09年:17試 1勝9敗 防7.09
☆プロ2年目の08年に15勝を挙げ新人王を受賞するなど大ブレイク。WBC日本代表に選出された。WBCでは2次ラウンドの韓国戦で、2回1/3を5奪三振無失点と完璧なリリーフをみせた。ただ、シーズンでは開幕から苦しみわずか1勝。防御率も7.09と精彩を欠いた。
渡辺俊介
08年:26試 13勝8敗 防4.17
09年:25試 3勝13敗 防4.05
☆08年に13勝を挙げたサブマリンは、第2回のWBCも日本代表に選ばれる。WBCでは中継ぎとして2試合に登板。WBC直後の09年シーズンは、第1回大会同様に、3勝13敗と大きく負け越した。
【2013年】
沢村拓一
12年:27試 10勝10敗 防2.86
13年:34試 5勝10敗 防3.13
☆新人から2年連続2ケタ勝利を達成した沢村だったが、13年は打線の援護が恵まれず黒星が先行。前半戦はまずまずの投球内容だったが、シーズン後半に入ると打ち込まれるケースが増え、夏場から中継ぎに配置転換。リリーフでは12試合に登板して防御率0.63を記録も、3年連続で2ケタ敗戦を喫した。
今村猛
12年:69試 2勝2敗4S 防1.89
13年:57試 2勝5敗3S 防3.31
☆セットアッパーとして12年はチーム最多の69試合に登板し、防御率1.89と抜群の安定感を誇った。だが、WBCで3試合に登板し防御率13.50と苦戦。シーズンが始まってからも、調子を取り戻すことができず、シーズン途中に二軍落ちを経験。チームは球団初のCS出場を果たすも、今村はシーズン終盤、ビハインドゲームを担当と悔しいシーズンとなった。
大隣憲司
12年:25試 12勝8敗 防2.03
13年:7試 3勝3敗 防3.38
☆08年以来4年ぶりに2ケタ勝利を挙げた大隣は、13年のWBC日本代表に選出。本大会では2試合に先発し、2次ラウンドのオランダ戦では勝利投手になった。シーズンでは摂津正とともにWエースとして期待されたが、黄色靭帯骨化症の発症もあり、6月以降は一軍登板がなかった。
帰国した侍ジャパン戦士は、シーズン開幕に向けて準備を進めている。そこで気になるのは、WBCに選出された選手が、前年と同じような活躍をみせたかどうかだ。特に投手は日本で使用する球とは異なり、メジャー球に近い球で滑りやすく、過去の侍ジャパン投手陣の多くが苦戦した。
また、例年よりも早めに調整した影響で、シーズンに入ってから調子を落とす投手もいた。ここでは、過去の代表メンバーで前年よりも成績を落とした投手を振り返っていきたい。
【2006年】
05年:23試 15勝4敗 防2.17
06年:23試 5勝11敗 防4.35
☆日本一となった05年は15勝を挙げる活躍を見せ、WBC日本代表に選出。WBCでは3試合に登板し、先発した第2ラウンドの韓国戦では6回を無失点に抑えた。世界一に大きく貢献した渡辺だったが、シーズンでは5勝11敗と大きく負け越し、3年連続二桁勝利を逃した。
杉内俊哉
05年:26試 18勝4敗 防2.11
06年:22試 7勝5敗 防3.53
☆05年は最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得し、沢村賞、リーグMVPを受賞。WBCでは第2先発を務め、2試合に登板して防御率5.40。シーズンが始まってからは、5月までに6勝を挙げたが、6月以降は1勝止まり。勝ち星は前年の18勝から7勝に下がり、防御率も1点近く悪化した。
石井弘寿
05年:61試 4勝3敗37S 防1.95
06年:11試 0勝0敗6S 防4.35
☆WBC前年の05年はヤクルトの守護神として37セーブをマーク。その活躍が評価され代表入りするも、第1ラウンドの韓国戦でイ・スンヨプに本塁打を打たれ敗戦投手。1次ラウンド終了後に左肩痛を発症し離脱。シーズンが始まってからも、肩の状態があがらず11試合の登板にとどまった。
【2009年】
松坂大輔
08年:29試 18勝3敗 防2.90
09年:12試 4勝6敗 防5.76
☆第1回、第2回大会のMVPに輝いた松坂。前年の08年にレッドソックスで18勝を挙げ、09年も先発の一角として期待されるも、開幕から2試合連続で打ち込まれ、シーズン序盤に右肩の疲労で故障者リスト入り。復帰後も本来の投球をみせることができず、プロ入り後(当時の)ワーストとなる4勝に終わった。
小松聖
08年:36試 15勝3敗 防2.51
09年:17試 1勝9敗 防7.09
☆プロ2年目の08年に15勝を挙げ新人王を受賞するなど大ブレイク。WBC日本代表に選出された。WBCでは2次ラウンドの韓国戦で、2回1/3を5奪三振無失点と完璧なリリーフをみせた。ただ、シーズンでは開幕から苦しみわずか1勝。防御率も7.09と精彩を欠いた。
渡辺俊介
08年:26試 13勝8敗 防4.17
09年:25試 3勝13敗 防4.05
☆08年に13勝を挙げたサブマリンは、第2回のWBCも日本代表に選ばれる。WBCでは中継ぎとして2試合に登板。WBC直後の09年シーズンは、第1回大会同様に、3勝13敗と大きく負け越した。
【2013年】
沢村拓一
12年:27試 10勝10敗 防2.86
13年:34試 5勝10敗 防3.13
☆新人から2年連続2ケタ勝利を達成した沢村だったが、13年は打線の援護が恵まれず黒星が先行。前半戦はまずまずの投球内容だったが、シーズン後半に入ると打ち込まれるケースが増え、夏場から中継ぎに配置転換。リリーフでは12試合に登板して防御率0.63を記録も、3年連続で2ケタ敗戦を喫した。
今村猛
12年:69試 2勝2敗4S 防1.89
13年:57試 2勝5敗3S 防3.31
☆セットアッパーとして12年はチーム最多の69試合に登板し、防御率1.89と抜群の安定感を誇った。だが、WBCで3試合に登板し防御率13.50と苦戦。シーズンが始まってからも、調子を取り戻すことができず、シーズン途中に二軍落ちを経験。チームは球団初のCS出場を果たすも、今村はシーズン終盤、ビハインドゲームを担当と悔しいシーズンとなった。
大隣憲司
12年:25試 12勝8敗 防2.03
13年:7試 3勝3敗 防3.38
☆08年以来4年ぶりに2ケタ勝利を挙げた大隣は、13年のWBC日本代表に選出。本大会では2試合に先発し、2次ラウンドのオランダ戦では勝利投手になった。シーズンでは摂津正とともにWエースとして期待されたが、黄色靭帯骨化症の発症もあり、6月以降は一軍登板がなかった。