ニュース 2017.03.27. 09:00

OP戦、防御率1位の投手はシーズンで活躍できた?

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開幕投手が内定しているソフトバンクの和田毅

田中、和田がタイトルを獲得


 2月25日に始まったオープン戦も、26日に全日程が終了した。オープン戦の防御率1位投手に目を向けると、今季は田口麗斗(巨人)が12球団トップの0.90を記録。シーズンでも活躍が期待される。

 最近10年のオープン戦で防御率1位となった投手のシーズンをみると、11年の田中将大が防御率1.27を記録し、シーズンでも最優秀防御率のタイトルを獲得した。この年の田中は最優秀防御率のタイトルだけでなく、19勝で最多勝にも輝き、沢村賞も受賞。24勝0敗をマークした13年に匹敵するくらいの活躍ぶりだった。

 昨季、オープン戦の防御率0.00で12球団トップだった和田毅(ソフトバンク)は最優秀防御率のタイトルは獲得できなかったものの、最多勝、勝率第1位の二冠。これまでメジャー帰りの日本人選手は苦戦する傾向が多かったが、その悪いジンクスを見事に跳ね除ける活躍ぶりだった。

先発ローテを目指した投手は…


 この10年では先発ローテーション入りを目指していた投手が、オープン戦の防御率1位に輝くケースが多かった。08年の岩田稔はオープン戦の防御率0.00を記録し、先発ローテ―入りを果たすと、この年自身初となる2ケタ10勝を挙げた。この活躍が認められ、翌09年に行われたWBC日本代表に選出された。

 一方で、13年のオープン戦防御率1位の宮国椋丞(巨人)は、同年公式戦の開幕マウンドを託されるも、6勝7敗、防御率4.93とブレイクならず。その他、国吉佑樹、姜建銘、戸村健次もシーズンでは活躍することができなかった。

最近10年のオープン戦防御率1位投手


07年 1.42 姜建銘
公式戦:17試 2勝4敗 防5.18

08年 0.00 岩田稔
公式戦:27試 10勝10敗 防3.28

09年 2.57 清水直行
公式戦:23試 6勝7敗 防4.42

10年 0.43 石川雅規
公式戦:28試 13勝8敗 防3.53

11年 0.00 久保康友
公式戦:20試 8勝8敗 防3.78

11年 0.00 戸村健次
公式戦:8試 0勝3敗 防3.92

11年 0.00 田中将大
公式戦:27試 19勝5敗 防1.27

12年 0.00 国吉佑樹
公式戦:19試 4勝12敗 防3.67

13年 0.47 宮国椋丞
公式戦:17試 6勝7敗 防4.93

14年 0.53 レイノルズ
公式戦:12試 3勝7敗 防5.46

15年 1.42 野上竜磨
公式戦:27試 7勝7敗 防4.22

16年 0.00 和田毅
公式戦:24試 15勝5敗 防3.04
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