片岡、森野が二軍スタート
29日、セ・パ両リーグは開幕一軍登録選手を発表。新井貴浩(広島)、大谷翔平(日本ハム)、開幕投手が予定されている和田毅(ソフトバンク)、涌井秀章(ロッテ)などが順当に開幕一軍入りを果たした。
一方で2カード目以降に先発する投手や故障などで開幕一軍を逃した選手もいる。ここでは、故障や不振などで開幕二軍スタートとなった選手を見ていきたい。片岡治大(巨人)がそのひとり。
片岡は西武時代の07年から4年連続盗塁王、08年の日本一、09年のWBCでは世界一に大きく貢献した。13年オフに巨人へFA移籍し、14年から2年連続で100試合以上出場したが、昨季はロッテからクルーズが加入したことに加え、自身の故障も重なり、プロ入り後自己ワーストの32試合の出場にとどまった。
今季は前年の故障も影響しているのか、キャンプは三軍スタート。3月7日に行われた二軍対三軍戦の三軍メンバーとして出場するなど実戦復帰を果たしたが、オープン戦の出場はなし。ひと足先に開幕した二軍戦には、6試合に出場して、打率.211、0本塁打2打点の成績となっている。
プロ21年目を迎えた森野将彦も二軍スタートとなった。森野は10年にベストナインを受賞するなど長年、チームを引っ張ってきたが、近年は打撃不振や故障で苦しむシーズンが続いた。今季はオープン戦、16試合に出場したが打率.037(27-1)と極度の打撃不振に陥っていた。
投手は安藤が開幕二軍スタート
投手では安藤優也(阪神)がそうだ。先発時代に3年連続で開幕戦に勝利投手となり、近年はリリーフへ配置転換。13年から4年連続50試合に登板中で、昨季もチーム3位の50試合に登板した。
リリーフ陣には欠かせない存在だが、キャンプは二軍スタート。オープン戦が始まってからも二軍戦を含めて実戦登板はなく、開幕を二軍で迎えることになった。
また、平成の怪物と呼ばれた松坂大輔(ソフトバンク)は、開幕先発ローテーション落ちしたこともあり、二軍で開幕を迎える。復活を目指す今季は、オープン戦最終登板となった広島戦で、7回を無失点に抑えていた。
その他、2000安打まで残り68安打に迫っている福浦和也(ロッテ)、長年広島の遊撃手としてチームを支えた梵英心(広島)、守備のスペシャリスト飯山裕志(日本ハム)が二軍スタートなっている。
【開幕一軍を逃した主なベテラン】
飯山裕志(日本ハム)
松坂大輔(ソフトバンク)
福浦和也(ロッテ)
梵 英心(広島)
相川亮二(巨人)
片岡治大(巨人)
安藤優也(阪神)
森野将彦(中日)