二塁のレギュラー候補・田中浩が一軍入り
29日、セ・パ両リーグは開幕一軍登録選手を発表。昨季自由契約となり、働き場を新天地に求めた選手たちも開幕一軍の切符を掴んだ。
ヤクルトを自由契約となり今季からDeNAに加入した田中浩康はオープン戦、12試合に出場して打率.344、3打点をマーク。ヤクルトでプレーした昨季までは10年に打率.300を記録するなど、長年正二塁手に君臨していたが、13年に開幕から打撃不振が続き山田哲人に出場機会を奪われるようになった。14年からは山田がレギュラーに定着し、ベンチを温める日々が続き昨年10月7日に戦力外となった。
今季から加入したDeNAは二塁の絶対的なレギュラーと呼べる存在がいない。その中で田中浩は、オープン戦で結果を残し、見事に開幕一軍の座をもぎ取った。
二軍でアピールの大松も一軍スタート
春季キャンプで行われた入団テストに合格し、今季からヤクルトでプレーする大松尚逸も、開幕一軍入りを果たした。大松はロッテ時代の08年に24本塁打を放ち大ブレイクすると、10年には自己最多の142試合に出場。しかし、近年は故障や打撃不振に苦しみ、出場機会が減少。昨季は二軍でアキレス腱を断裂したこともあり、一軍出場はなし。同年10月にロッテから戦力外を受けていた。
大松は春季キャンプまでに今季の所属先が決まらなかったものの、ヤクルトの入団テストに合格。オープン戦の出場は1試合もなかったが、二軍戦では2試合連続猛打賞を記録するなど、6試合に出場して打率.526(19-10)、2本塁打、8打点。二軍で結果を残し、開幕一軍入りを果たした。
その他、細川亨(楽天)、榎本葵(ヤクルト)も開幕一軍入りしている。昨季悔しい思いをした自由契約組が、新天地での活躍に期待したいところだ。