ニュース 2017.03.30. 13:25

土壇場9回に逆転!履正社が3年ぶり2度目の決勝進出

【第89回選抜野球大会】
● 報徳学園 4 - 6 履正社 ○
<3月30日 準決勝>

 春のセンバツは30日に準決勝の2試合が開催。第1試合の報徳学園(兵庫)-履正社(大阪)による“近畿対決”は履正社が逆転で制し、3年ぶり2度目の決勝進出を決めた。


 先制は履正社。1回表に二死無走者から3番・安田に右翼への本塁打が飛び出し、1点を先制する。さらに2回二死一塁から8番・西山が適時二塁打を放ち、もう1点を追加。2-0とリードを広げた。

 しかし、報徳学園も反撃。2回裏、一死二塁から6番・池上が中安を放つと、中堅手が打球をファンブルする間に走者がホームイン。1点を還す。さらに3回裏にも、二死二・三塁から4番・篠原がライトへ適時打を放ち、2-2の同点に追いついた。

 押せ押せの報徳学園は6回裏、二死二塁から7番・長尾が適時打。試合をひっくり返すと、1点のリードを守ったまま9回を迎える。


 ところが、ここから履正社が神宮王者の意地を見せる。

 9回表、先頭の代打・白滝が起用に応える二塁打で出塁すると、一死一・三塁となってから2番・溝辺がスクイズ。これが決まって3-3と土壇場で同点に追いつく。

 さらに3番の安田は四球で歩いて一死満塁。ここで今大会元気のなかった4番・若林がライトへの適時打を放ち、4-3と逆転に成功。なおも満塁でつづく浜内は遊ゴロでホームはアウトになるも、そこからホームゲッツーを狙った捕手の一塁送球が高く逸れ、ボールがライトを転々とする間に二者が生還。6-3とリードを広げた。

 裏は4回からリリーフ登板となった竹田が1点を失うも、最後は味方の好守もあって併殺に斬り、試合終了。履正社が6-4で逆転勝ちを収め、決勝戦への切符を掴んだ。

 決勝進出は3年ぶり2度目。春夏通じて甲子園での優勝はまだなく、悲願の初優勝に挑む。なお、秋の神宮大会に続く“秋春連覇”となれば、1983年/84年の岩倉(東京)、97年/98年の横浜(神奈川)、01年/02年の報徳学園(兵庫)以来で史上4校目の快挙となる。



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