久々の世界一へ、期待が高まるインディアンス

◆ 開幕2連勝

 ダルビッシュ有が初めての開幕マウンドに登ったことでも注目を集めたテキサス・レンジャーズ-クリーブランド・インディアンスの開幕戦。序盤からホームのレンジャーズが主導権を握り、試合を優位に進めていたが、終わってみれば終盤に得点を重ねたインディアンスが見事な逆転勝利を収めた。

 インディアンスといえば、昨季のワールドシリーズに進出して世界一まであと一歩に迫った強豪チームだ。今季はFAでア・リーグ打点王に輝いたエドウィン・エンカーナシオンを獲得し、ヒューストン・アストロズやボストン・レッドソックスとともにア・リーグ優勝候補の一角に名前が挙がっている。

 昨季のワールドシリーズでは108年ぶりの世界一に輝いたシカゴ・カブスに主役の座を譲ったが、そのカブスが優勝したことで、インディアンスがMLBで“最も世界一から遠ざかっているチーム”となった。

 インディアンスが最後に世界一に輝いたのは1948年までさかのぼる。戦力を整えた今季は、69年ぶりの栄冠を狙う。

◆ 世界一になったことがないチームも

 そのインディアンスと開幕戦で激突したレンジャーズは、1961年のチーム創設以降、一度も世界一に輝いたことがない。創設から56年間にわたって世界一を味わっていないが、これは世界一未経験のチームでは最も大きい数字だ。

 ちなみに、レンジャーズに次ぐのが同じテキサス州に本拠地を置くアストロズで55年間である(1962年に創設)。

 レンジャーズとアストロズを含めて世界一に一度もなったことがないチームは、MLBの全30チーム中8チーム。しかし、8チームのうち6チームはワールドシリーズを経験している。ワールドシリーズの出場経験が全くないのは、ワシントン・ナショナルズとシアトル・マリナーズの2チームのみだ。

 MLBではここ十数年、昨季のカブスを筆頭に、2004年のボストン・レッドソックス(86年ぶり優勝)や2005年のシカゴ・ホワイトソックス(88年ぶり)など様々な“呪い”が解かれ、久々の優勝を成し遂げるチームが相次いだ。

 インディアンスは今季、69年ぶりの栄冠を手にすることはできるだろうか。

【世界一未経験=8チーム】
レンジャーズ(1961年)
アストロズ(1962年)
ブルワーズ(1969年)
パドレス(1969年)
ナショナルズ*(1969年)
マリナーズ*(1977年)
ロッキーズ(1993年)
レイズ(1998年)
※*印はワールドシリーズ未経験。カッコ内はフランチャイズが創設された年

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】 1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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