ロッテのドラ1・佐々木千隼(C)KYODO NEWS IMAGES

○ ロッテ 5 - 1 日本ハム ●
<3回戦 ZOZOマリンスタジアム>

 ロッテのドラフト1位右腕・佐々木千隼が本拠地の日本ハム戦でプロ初登板・初先発。昨季の日本一王者を相手に5回まで6四球と制球に苦しむも1失点でまとめ、嬉しいプロ初勝利を掴んだ。

 初回、いきなり先頭の西川からプロ初三振となる空振り三振を奪うと、2番に入った大谷に四球を与えながらも後続は併殺で斬り、打者三人で打ち取る好スタートを切る。

 2回も先頭から二者連続の四球でピンチを作りながら無失点で踏ん張った右腕だったが、3回に失点。一死から四球で出した中島卓に盗塁を許すと、一死二塁から西川にレフト前へと運ばれ、適時打で1点。1-1の同点に追いつかれてしまった。

 それでも、打線がすぐにルーキーを援護。4回裏、一死一塁から先制適時打を放った井上がライトへの二塁打。一塁から鈴木が激走で生還し、2-1と勝ち越しに成功する。

 勝ち越してもらった直後の5回表には先頭の中島に安打を許すと、またも盗塁を決められて今度は無死二塁。嫌な流れになるが、ここは西川を低めのスライダーで空振り三振に斬ると、同学年の大谷には得意のシンカーで抜いて連続三振。3番・近藤は四球で歩かせるも、4番の中田をスライダーで三球三振に斬って取り、なんとか1点のリードを守りきった。

 佐々木は5回を投げて97球、被安打は3も6つの四球を出すなど走者を背負う場面が続いたが、5奪三振で1失点。要所で踏ん張り、初勝利の権利を持ったまま降板する。

 後をリリーフ陣に託すと、6回には当たっている井上がこの日4打点目となる2点適時打を放って貴重な追加点。大嶺翔太にも犠飛が飛び出し、3点を加えて5-1とリードを広げた。

 6回以降は新人の有吉から大谷、内とつないで最終回は益田。4点のリードを守ったロッテが5-1で勝利し、2連勝でカード勝ち越し。佐々木にプロ初勝利がついた。

 惜しくも13時開始の楽天-ソフトバンク戦で楽天のドラフト9位ルーキー・高梨雄平が新人初勝利一番乗りを決めていたため、タッチの差で“一番乗り”は逃した佐々木だったが、自らのプロキャリアの初戦を白星で飾ることに成功。試合後には記念のウイニングボールを受け取り、安堵の表情を見せた。

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