ニュース 2017.04.08. 11:50

高梨に続け!意外な新人王有資格者は誰!?

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日本ハムの高梨裕稔

昨季は大卒3年目の高梨が新人王


 昨季、セ・リーグの新人王はルーキーの高山俊(阪神)が受賞。パ・リーグは高梨裕稔(日本ハム)がルーキーの茂木栄五郎(楽天)と競った上で大卒3年目ながら受賞した。大卒3年目でありながら、新人王有資格者だったのだ。ここで新人王の資格をおさらいしたい。

 新人王の資格は、ルーキーだけでなく、海外のプロ野球リーグに参加した経験のない選手のうち、支配下選手に初めて登録されてから5年以内、前年までの出場が投手は30イニング以内、野手は60打席以内の選手も対象となっている。

 ここで、今シーズンが入団2年目以降の選手でまだ新人王有資格者が残っている意外な選手を紹介したい。

セ・リーグは昨季新人ながら開幕一軍入りしたあの選手


 広島は昨季、新人ながら開幕一軍入りを果たした仲尾次オスカル、西川龍馬の2選手に新人王資格が残っている。オスカルは開幕戦で救援登板を果たすと、3戦目には同期で初白星を手にしていた。その後、二軍降格はあったものの23試合に登板。しかし、1イニングでの起用が多く投球回数は22.2回となっており新人王資格を残し2年目のシーズンを迎えることになったのだ。

 西川は開幕3戦目に守備のみではあったが一軍デビュー。その後、4月上旬に抹消されるが5月に再昇格するとシーズン終了まで一軍に帯同し代打、代走、守備固めなどで62試合に出場する。しかし、途中出場が多く打席数は58となっており新人王資格は持ち越しとなっていた。

 今シーズンから左翼にも挑戦する2014年ドラフト1位であり大砲候補の岡本和真(巨人)は2015年に31打席、2016年は10打席と通算41打席。今シーズン、レギュラーに定着すれば十分に新人王獲得もありえそうだ。チームでは2011年の沢村拓一以来6年ぶりの新人王を目指す。

 2013年ドラフト4位でヤクルトに入団し中継ぎ左腕として活躍する岩橋慶侍も有資格者だ。デビュー年の2014年に17試合(14回)登板したが故障で離脱。翌2015年は1試合(1回)、昨シーズンは14試合(13.2回)と28.2回。広島のオスカル同様に中継ぎ投手は登板機会が多いが、新人王の資格が残っている。


パ・リーグは一発芸の得意なあの人も


 日本ハムの新垣勇人は2012年ドラフト5位で入団し今シーズンが5年目となる。一発芸など野球以外で話題になることも多い。新人の雰囲気はないが、4年間での一軍登板は10試合(28.2回)だ。昨季の高梨裕稔同様に新人王獲得を狙いたい。大学を経由した社会人出身で32歳、5年目のシーズンに新人王獲得となれば昨季の高梨以上に注目を集めることになりそうだ。

 西武の中継ぎとして期待される野田昇吾はルーキーイヤーだった昨季に22試合に登板し4ホールドの成績を残したが投球回数は18.1回。今年は開幕一軍の座を掴んでおり、シーズンを通して中継ぎとしての起用が濃厚だ。フル稼働し西武にとっては2011年の牧田和久以来6年ぶりの新人王を目指す。

 2015年のドラフト1位平沢大河(ロッテ)もチャンスはある。昨季は23試合(53打席)の出場で60打席には届かなかった。今シーズンは鈴木大地のコンバートもあり、遊撃手のレギュラーを獲得する大チャンス。一軍定着、レギュラー奪取となれば新人王候補筆頭となるかもしれない。


 前年のドラフト指名選手に目が向いてしまう新人王だが、昨季の高梨のように意外な有資格者から誕生することもある。今シーズンは誰が受賞するのだろうか。一年間、期待の若手たちの動向に注目したい。
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