○ オリオールズ 5 - 4 ヤンキース ●
<現地時間4月8日 オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ>
ヤンキースの田中将大が8日(日本時間9日)、敵地でのオリオールズ戦に先発登板。制球に苦しみながらも5回3失点と1点リードの状況で降板したが、ヤンキースは救援陣が逆転を許し3連敗を喫した。
開幕投手を務めた2日(同3日)レイズ戦では、3回途中7失点と崩れた田中。この日も強力なオリオールズ打線が相手だったが、初回をわずか8球で片付け上々のスタートを切った。
すると直後の2回表、自軍の下位打線がつながり、ヤンキースは2点を先制。田中はその裏、四球と単打で二死一、三塁とされるも、8番スクープを捕邪飛に仕留めピンチ脱出。3回は三者凡退に抑え、課題の序盤を無失点で乗り切った。
しかし2点リードの4回、二死二塁とされたあと、6番カスティーヨに中前適時打を許し1点差。さらに死球と不運な内野安打で満塁とされたが、ここは9番ハーディを落ち着いて投ゴロに打ち取った。
5回表、ヤンキースの攻撃中にハプニングが起こる。先発マスクを被っていた先頭の2番サンチェスが、打席でファウルを打った際に右腕を痛め負傷交代。それでも代打のロマインが四球を選び出塁すると、その後、相手先発・ガウスマンのボークもあり、ヤンキースはこの回2点を追加した。
田中は3点リードで勝利投手の権利がかかる5回のマウンドに登ったが、捕手が代わった影響もあってか、先頭の1番スミスに中前打を許したあと、2番Aジョーンズにはこの試合2つ目の死球をぶつけてしまう。さらに、3番マチャドには右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴び4-2。続くデービスに四球を与え無死満塁とされると、5番トランボの遊ゴロの間に3点目を失った。
なおも一死一、三塁から、6番カスティーヨにこの試合4つ目の四球を与え再び満塁。7番金にもフルカウントまで持ち込まれたが、最後は低目いっぱいの直球が決まり見逃し三振。続くスクープも捕飛に仕留め、何とか1点リードを保った。
快調だった3回までとは一転、4回以降は制球に苦しみ計6四死球を許してしまった田中。6回からは2番手・ウォーレンにマウンドを譲り、5回92球、6安打5奪三振3失点の内容で勝利投手の権利を持って降板。しかし7回、ヤンキースは4番手のベタンセスが打たれ、オリオールズに開幕4連勝を許した。