○ エンゼルス 10× - 9 マリナーズ ●
<現地時間4月9日 エンゼル・スタジアム>

 マリナーズの岩隈久志が現地時間9日(日本時間10日)、敵地でのエンゼルス戦に登板。6回を投げて被安打2の89球1失点と好投したが、6点をリードして迎えた9回に救援陣が7点を奪われてサヨナラ負け。前回登板に続き好投した岩隈の初白星はお預けとなった。

 前回登板で6回2失点と好投しながら敗戦投手となった岩隈は、1点リードで迎えた2回裏、シモンズにソロ本塁打を許して同点に追いつかれてしまう。しかし直後の3回表、2人の走者をおいて3番カノに第1号3ランが飛び出し、すかさず岩隈を援護。マリナーズが3点のリードを奪った。

 岩隈はその後も安定した投球を披露。するとチームは5回にカノの適時二塁打などで3点を、7回にはハニガーのソロで1点を加える。

 7点のリードを奪ったこともあり、岩隈は6回でお役御免。7回裏から2番手のビンセントがマウンドにあがり2点を失うが、8回に1点を取り返し、6点をリードしたまま最終回へ。岩隈の今季初勝利は間違いないかと思われたが、最後に予想外の結末が待っていた。

 9回裏から登板したフィーンが、エンゼルスの“主砲”プホルスに史上9人目の600号本塁打まであと「8」本と迫る592本目の本塁打を許すと、一死もとれないまま満塁として降板。急きょ守護神のディアスを送り込んだが、そのディアスが二死までこぎ着けながら逆転を許してしまう。

 二死二三塁から1番エスコバルに適時二塁打を許すと、連続四球で走者をためて再び満塁。一打同点の場面でプホルスが右前にしぶとく運び、岩隈の白星が消えた。さらに5番ペニントンが安打で続き、エンゼルスがまさかのサヨナラ勝ち。マリナーズは3連敗となった。

【岩隈の投球成績】
投球回:6回(打者22人)
投球数:89
奪三振;2
被安打:2(被本塁打:1)
与四球:3
失 点:1

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