ニュース 2017.04.17. 17:00

セ・パ安打王が見せる驚異の『メッタ打ち』

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西武・浅村栄斗(C)KYODO NEWS IMAGES

2人に見えた“共通点”


 開幕から5カードを消化したプロ野球。徐々に各選手の調子も見えてくる頃であるが、今回はセ・パ両リーグの『安打王』に注目したい。

 セ・リーグは中日の大島が14試合で24安打を記録してトップ。パ・リーグでは西武の浅村栄斗が12試合で23安打を放ち、先頭に立っている。

 2人がどれだけすごいかと言うと、年間143試合このペースで打ち続けた場合、大島の安打数は245本。浅村は274本という数字になる。単純すぎる計算ではあるが、いかにとてつもないペースで安打を量産しているかはお分かり頂けただろう。

 特に2人共通してすごいのが、打ち出したら止まらないという点。固め打ちの範疇を超える驚異の打撃で安打を積み重ねているのだ。


まるで打ち出の小槌?


 大島は14試合中11試合で安打を放ち、そのうち1試合3安打以上(いわゆる猛打賞)をマークしたのが4度もある。これは両リーグ合わせてもトップの数字だ。しかも、そのうち3試合は4安打を記録。ノっている時は、まさに“振ればヒット”。相手もお手上げ状態となる。

 ちなみに、大島は昨年も猛打賞を13回もマークした。これは田中広輔(広島)に次ぐリーグ2位の記録。打ち出したら止まらないという自身の特長に磨きをかけている。


 一方の浅村も12試合中10試合で安打を記録しており、そのうち1試合3安打以上は3回。しかもその3回の内容は4安打・5安打・4安打と、3本で止まったことがないというから凄まじい。

 背番号「3」を継承し、新キャプテンとして望む2017年シーズン。今季は持ち前のパワフルなスイングも健在だが、なにより追い込まれてからの対応力が抜群に向上した。

 打席の中でスイッチの切り替えが見られるようになり、昨季は.239だった『2ストライク後の打率』が今季は.417まで上昇。かんたんにアウトにならない打者へと変貌を遂げ、チームの好スタートを支えている。


 あとはいかにこの勢いを保ち続けられるか。セは大島、パは浅村…。好調なすべり出しを見せた2人のバットから目が離せない。


▼ 大島洋平(中日)
打率.375(64-24) 本1 点3
出塁率.412 長打率.453 OPS.865


▼ 浅村栄斗(西武)
打率.434(53-23) 本2 点11
出塁率.455 長打率.623 OPS1.078
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