ロッテの石川歩が18日のソフトバンク戦に先発したが、5回6安打4与四死球6失点と精彩を欠き、今季3敗目を喫した。
ニッポン放送ショウアップナイターで解説を務める里崎智也氏は「上下のバランスが非常に悪い」と指摘。伊東勤監督も石川について試合後、「ボールのキレ自体は悪くはない」がしながらも、「今ひとつ波に乗れていない。本来の投球からかけ離れている。打者に向かっていく気持ちというのが離れているのかな。1回外します。自信なさげに投げている」と話した。
石川といえば、3月に行われたWBC日本代表に選出され、第1ラウンド初戦のキューバ戦、第2ラウンド初戦のオランダ戦に先発した。特に投手は日本で使用する球とは異なり、メジャー球に近い滑りやすい球を使用。それに加え、例年よりも早めに調整した影響で、過去3大会をみても、シーズンに入ってから調子を落とす先発投手もいた。
第1回大会に出場した渡辺俊介(当時ロッテ)がその一人。渡辺はWBC前年の05年に15勝を挙げる活躍をみせ、チームの31年ぶり日本一に貢献。WBCでは3試合に登板し、先発した第2ラウンドの韓国戦で6回を無失点に抑える好投を披露するなど、世界一の立役者となった。
シーズンが開幕してからは3月29日の日本ハム戦、8回1/3を2失点に抑え勝利を挙げるなど幸先の良いスタートを切ったが、続く2試合は5点以上失点。3・4月が終了した時点で、2勝2敗、防御率は4.18だった。5月以降は黒星が先行し、6月28日の日本ハム戦から8月20日の日本ハム戦にかけて、自身6連敗。結局、この年は5勝11敗、防御率4.35と前年よりも成績を落とす形となった。
第2回大会の日本代表に選出された小松聖(当時オリックス)もそうだった。小松はプロ2年目の08年に15勝を挙げ新人王を受賞するなど大ブレイク。09年に行われた第2回WBC日本代表に選出され、2次ラウンドの韓国戦で好リリーフをみせた。ただ、シーズンでは開幕から4試合連続で5失点以上記録し、4月が終えた段階で防御率は11.49。その後も不安定な投球が続き、初白星は7月15日のロッテ戦。最終的には1勝9敗、防御率7.09とかなり苦しいシーズンに終わった。
一方でシーズン序盤は苦戦したが、徐々に調子をあげた投手もいた。09年第2回大会に出場した内海哲也(巨人)は、同年の3・4月、0勝2敗、防御率4.94とかなり苦しいスタートを切った。初白星は5月23日の楽天戦と出遅れたが、5月の月間防御率は1.75と改善。8月に月間防御率5.48と落としたが、その他の月は2点台と安定した投球をみせた。シーズンが終わったときには、9勝11敗と負け越したが、防御率はリーグ7位の2.96だった。
内海のようにシーズン途中に復調したケースもある。WBC後、苦戦が続く石川は早く本来の調子を取り戻し、本拠地・ZOZOマリンで白星を手にしたいところだ。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)
ニッポン放送ショウアップナイターで解説を務める里崎智也氏は「上下のバランスが非常に悪い」と指摘。伊東勤監督も石川について試合後、「ボールのキレ自体は悪くはない」がしながらも、「今ひとつ波に乗れていない。本来の投球からかけ離れている。打者に向かっていく気持ちというのが離れているのかな。1回外します。自信なさげに投げている」と話した。
石川といえば、3月に行われたWBC日本代表に選出され、第1ラウンド初戦のキューバ戦、第2ラウンド初戦のオランダ戦に先発した。特に投手は日本で使用する球とは異なり、メジャー球に近い滑りやすい球を使用。それに加え、例年よりも早めに調整した影響で、過去3大会をみても、シーズンに入ってから調子を落とす先発投手もいた。
第1回大会に出場した渡辺俊介(当時ロッテ)がその一人。渡辺はWBC前年の05年に15勝を挙げる活躍をみせ、チームの31年ぶり日本一に貢献。WBCでは3試合に登板し、先発した第2ラウンドの韓国戦で6回を無失点に抑える好投を披露するなど、世界一の立役者となった。
シーズンが開幕してからは3月29日の日本ハム戦、8回1/3を2失点に抑え勝利を挙げるなど幸先の良いスタートを切ったが、続く2試合は5点以上失点。3・4月が終了した時点で、2勝2敗、防御率は4.18だった。5月以降は黒星が先行し、6月28日の日本ハム戦から8月20日の日本ハム戦にかけて、自身6連敗。結局、この年は5勝11敗、防御率4.35と前年よりも成績を落とす形となった。
第2回大会の日本代表に選出された小松聖(当時オリックス)もそうだった。小松はプロ2年目の08年に15勝を挙げ新人王を受賞するなど大ブレイク。09年に行われた第2回WBC日本代表に選出され、2次ラウンドの韓国戦で好リリーフをみせた。ただ、シーズンでは開幕から4試合連続で5失点以上記録し、4月が終えた段階で防御率は11.49。その後も不安定な投球が続き、初白星は7月15日のロッテ戦。最終的には1勝9敗、防御率7.09とかなり苦しいシーズンに終わった。
一方でシーズン序盤は苦戦したが、徐々に調子をあげた投手もいた。09年第2回大会に出場した内海哲也(巨人)は、同年の3・4月、0勝2敗、防御率4.94とかなり苦しいスタートを切った。初白星は5月23日の楽天戦と出遅れたが、5月の月間防御率は1.75と改善。8月に月間防御率5.48と落としたが、その他の月は2点台と安定した投球をみせた。シーズンが終わったときには、9勝11敗と負け越したが、防御率はリーグ7位の2.96だった。
内海のようにシーズン途中に復調したケースもある。WBC後、苦戦が続く石川は早く本来の調子を取り戻し、本拠地・ZOZOマリンで白星を手にしたいところだ。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)