「打った瞬間、まじかと思って。何が何だかわからなかった。気持ちよかったです」。自身初となるお立ち台で、西武・田代将太郎は満面の笑みを浮かべた。
23日の日本ハム戦。7回裏2死一二塁で、その回の表から守備についていた田代が打席に立った。日本ハムの3番手・谷元圭介の4球目、143キロのストレートを、右中間席へ豪快に叩き込んだ。プロ入り6年目にして、初の本塁打。この日のヒーローは「かかりすぎですね」と照れ臭そうに頭を掻いた。
手応えは完璧。「抜群だった。あれでいかなかったら」と笑う。何度も何度もうなずきながら、噛みしめるようにダイヤモンドを一周した。
監督の秘蔵っ子は、プロ入り6年目の27歳。俊足と堅実な守備を買われ、今季のオープン戦からチャンスを与えられてきた。オープン戦では13試合に出場し、打率.270。開幕後も先発で起用されたが、思うようにはいかなかった。開幕後の打率は1割前後。ついに、4月12日の楽天戦で先発を外れた。
「結果を出したい」という気持ちばかりが先走り、空回りをしていた。「良い形でヒットを打ちたいと思うばかりに、自分のスイングができず、悪い形になっていた。ホームランを打つバッターではないのに、(バットを)振り回していた」。
しかし、田代は気付いた。自分の役目はつなぐこと。「センター方向や、逆方向に打とうという意識に変えました。体の感覚も良い感じに戻ってきましたし、自分のスイングができるようになりました」と話す。辻監督も「最近はよくなってきている。きょう(23日)も先発にしようと思ったが、(日本ハムの先発)メンドーサには右(打者)のが良いと思ったので」と明かした。
ずっとケツを叩き続けてくれた指揮官の起用に応えた。「やっと。一番良い形で結果が出せた」と安堵の表情。指揮官も「嬉しかったでしょうね。階段を一つ登ったというか、地から頭を出したというか」と目じりを下げた。
これで満足はしない。むしろここがスタートラインだ。「打率は低すぎるんですけど…」と前置きした上で、「打率より、出塁率を高くしたい。打てなくても、バントとか四球で出たりとか。つなぎの役割をしっかりと意識して」と言い聞かす。
今後は、負傷離脱の金子侑司なども加わる外野手争い。若獅子は「何とかくらいついてシーズン最後まで、自分のやるべきことをしっかりやって、チームに貢献できれば」と気合を入れ直した。
23日の日本ハム戦。7回裏2死一二塁で、その回の表から守備についていた田代が打席に立った。日本ハムの3番手・谷元圭介の4球目、143キロのストレートを、右中間席へ豪快に叩き込んだ。プロ入り6年目にして、初の本塁打。この日のヒーローは「かかりすぎですね」と照れ臭そうに頭を掻いた。
手応えは完璧。「抜群だった。あれでいかなかったら」と笑う。何度も何度もうなずきながら、噛みしめるようにダイヤモンドを一周した。
辻監督も評価「階段を一つ登った」
「結果を出したい」という気持ちばかりが先走り、空回りをしていた。「良い形でヒットを打ちたいと思うばかりに、自分のスイングができず、悪い形になっていた。ホームランを打つバッターではないのに、(バットを)振り回していた」。
しかし、田代は気付いた。自分の役目はつなぐこと。「センター方向や、逆方向に打とうという意識に変えました。体の感覚も良い感じに戻ってきましたし、自分のスイングができるようになりました」と話す。辻監督も「最近はよくなってきている。きょう(23日)も先発にしようと思ったが、(日本ハムの先発)メンドーサには右(打者)のが良いと思ったので」と明かした。
ずっとケツを叩き続けてくれた指揮官の起用に応えた。「やっと。一番良い形で結果が出せた」と安堵の表情。指揮官も「嬉しかったでしょうね。階段を一つ登ったというか、地から頭を出したというか」と目じりを下げた。
つなぐ意識でチームに貢献
これで満足はしない。むしろここがスタートラインだ。「打率は低すぎるんですけど…」と前置きした上で、「打率より、出塁率を高くしたい。打てなくても、バントとか四球で出たりとか。つなぎの役割をしっかりと意識して」と言い聞かす。
今後は、負傷離脱の金子侑司なども加わる外野手争い。若獅子は「何とかくらいついてシーズン最後まで、自分のやるべきことをしっかりやって、チームに貢献できれば」と気合を入れ直した。