ニュース 2017.05.06. 12:00

両リーグで“お馴染みの助っ人”が好スタート

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阪神のメッセンジャー(C)KYODO NEWS IMAGES

お馴染みの助っ人が躍動


 各チームが30試合前後を消化した2017年のプロ野球。両リーグの投手成績を見てみると、日本でももうお馴染みとなった助っ人投手たちの活躍が光っている。

 セ・リーグでは、来日3年目になるマイルズ・マイコラス(巨人)と来日8年目を迎えるランディ・メッセンジャー(阪神)がともに4勝。巨人のエース・菅野智之と並んでハーラーダービートップタイの成績を残している。

 来日1年目の2015年にいきなり13勝(3敗)を挙げる活躍を見せたマイコラス。昨季は右肩痛の影響で大幅に出遅れ、14試合の登板で4勝に留まったものの、今季は開幕から安定した投球を披露。全登板で100球前後という球数ながら6回~7回をまとめ、最多の失点も唯一黒星がついた4月21日の阪神戦で喫した「4」という安定感を誇る。

 その阪神戦では審判との相性がとことん合わずに与四球3つと乱れたが、その試合以外の5試合はいずれも無四球投球とさすがの投球。今後もどれだけ勝ち星を積み重ねていくのか、注目が集まる。


 長らく阪神のローテーションを支えてきたメッセンジャーも、ここまで4勝と好調だ。開幕直後は2試合続けて6回途中で降板となるも、それ以降は7回、8回、7回、6回と投球イニング数も増えてきた。

 5日の広島戦でも、乱打戦となる中で6回4失点の力投。リーグトップとなる5勝目は掴めなかったものの、粘りの投球でチームの逆転勝利に貢献した。やはり今年もこの男が虎のローテの中心になる。


ジョンソンに続け...?


 パ・リーグでも、日本に来てから長い助っ人投手が活躍を見せている。来日5年目のブランドン・ディクソン(オリックス)と、来日8年目になるブライアン・ウルフ(西武)の2人である。

 タイトル獲得経験こそないものの、優秀な働きぶりでチームを支えてきたディクソン。今季は好調なチームの中で5勝を挙げている金子千尋に次ぐ4勝(1敗)を記録している。

 過去4年は8勝、9勝、9勝、9勝と大台に届かない年が続いてきただけに、来日5年目にして初めての2ケタ勝利となるか。まずは好スタートを切った。

 そしてもう一人、好調ぶりを発揮しているのが西武のウルフ。こちらも金子千尋に次ぐリーグ2位タイの4勝を挙げている。

 日本ハムからソフトバンクへと渡り、一度はNPBから離れるも昨季途中から西武に入団。昨年も西武で4勝負けなしという成績を残しており、NPB復帰後はまだ負け知らずという状態が続いている。

 今季はここまで100球以上を投げた試合がないながら、前回登板の4月30日ロッテ戦ではわずか69球で7回を投げきるなど、打たせて取る投球で相手を翻弄。ここまで結果を残している。


 お馴染みの助っ人が好スタートを切った2017年。外国人投手として初めて沢村賞を獲得した昨年のクリス・ジョンソン(広島)に続く投手は出てくるか。4人のこれからに注目だ。



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