プロ野球も開幕して1カ月余りが過ぎた。下馬評通りに上位に位置しているチームもあれば、誤算続きで出遅れてしまったチームもある。
約1カ月前、チームの第1歩を任された男たち。今季はワールド・ベースボール・クラシックの開催により、例年とは少し事情が違うかもしれないが、各球団の首脳陣が、自信を持って開幕のマウンドに送り出したチームの柱となる投手たちだ。
首脳陣の期待を背負った投手たちもチームと同様、順調に勝ち星を重ねている投手もいれば、一方で、苦しんでいる投手もいる。 開幕投手を務めた投手たちが、どのような成績を残しているのか見ていきたい。
現在、パ・リーグの首位を走る楽天の開幕投手・美馬は4勝0敗、防御率2.59と安定した投球を続けている。当初、楽天は西武からFA移籍の岸孝之が開幕投手を務める予定だったが、インフルエンザB型と診断されたため、岸の代役として急きょ、開幕投手を務めた。
開幕戦は6回3失点で降板し、白星はつかなかったものの、その後は無傷の4連勝。4月22日のソフトバンク戦では完投勝利を収めるなど、チームトップの4勝を挙げている。
開幕戦で楽天と対戦したオリックスの開幕投手を務めた金子千尋は、両リーグトップの5勝をマークしている。開幕戦は5回4失点で降板したが、以降は5戦5勝。4月14日のソフトバンク戦では2安打完封勝ち、4月26日の西武戦でも完投勝利を収めるなど、“これぞエース”といった投球を見せている。
その他、阪神のメッセンジャーも4勝無敗とエースとしてチームを引っ張っており、ついに広島を抜いて首位に立った。
一方で、まだ勝利に恵まれていない投手もいる。セ・リーグ最下位の中日・大野はここまで6試合に登板し、0勝3敗、防御率5.54。巨人との開幕戦において、6回6失点で敗戦投手となると、4月7日のDeNA戦は5回5失点でノックアウト。4月14日の巨人戦では8回途中2失点、20日の阪神戦では6回1失点と試合を作ったが、白星をつかむことができなかった。そして直近の2試合は、7回6失点(4月28日阪神戦)、6回途中3失点(5月6日巨人戦)という成績で敗戦を喫している。
昨季のセ・リーグ覇者・広島の開幕投手を務めたジョンソンは、阪神との開幕戦においては4回途中7失点でノックアウト 。4月5日に体調不良で登録を抹消されてからは、二軍で調整を続けている。
また、無敗ではないが、ロッテの涌井は6戦で1勝3敗、日本ハムの有原も6戦で1勝4敗と苦しんでいる。
まだ長いシーズンのわずか1カ月が終わったに過ぎない。しかし、開幕投手はチームの中心となる投手だけに、彼らの成績はチーム全体の成績に少なからず影響を及ぼすだろう。今後も彼らの奮闘に注目が集まる。
【パ・リーグ】
有原航平(日本ハム)
成績:6試 1勝4敗 奪三振12 防5.82
和田毅(ソフトバンク)
成績:2試 2勝0敗 奪三振8 防2.08
※4月11日に左肘に張りを訴えて登録抹消
涌井秀章(ロッテ)
成績:6試 1勝3敗 奪三振33 防2.66
菊池雄星(西武)
成績:6試 3勝1敗 奪三振47 防1.23
美馬学(楽天)
成績:6試 4勝0敗 奪三振30 防2.59
金子千尋(オリックス)
成績:6試 5勝0敗 奪三振25 防1.60
【セ・リーグ】
ジョンソン(広島)
成績:1試 0勝1敗 奪三振5 防12.27
※4月5日に咽頭炎のため登録抹消
マイコラス(巨人)
成績:6試 4勝1敗 奪三振27 防2.03
石田健大(DeNA)
成績:4試 1勝2敗 奪三振26 防3.96
※4月26日に左ひじの違和感により登録抹消
メッセンジャー(阪神)
成績:6試 4勝0敗 奪三振45 防2.58
石川雅規(ヤクルト)
成績:6試 2勝3敗 奪三振26 防5.88
大野雄大(中日)
成績:6試 0勝3敗 奪三振33 防5.54
約1カ月前、チームの第1歩を任された男たち。今季はワールド・ベースボール・クラシックの開催により、例年とは少し事情が違うかもしれないが、各球団の首脳陣が、自信を持って開幕のマウンドに送り出したチームの柱となる投手たちだ。
首脳陣の期待を背負った投手たちもチームと同様、順調に勝ち星を重ねている投手もいれば、一方で、苦しんでいる投手もいる。 開幕投手を務めた投手たちが、どのような成績を残しているのか見ていきたい。
美馬、金子が好調
開幕戦は6回3失点で降板し、白星はつかなかったものの、その後は無傷の4連勝。4月22日のソフトバンク戦では完投勝利を収めるなど、チームトップの4勝を挙げている。
開幕戦で楽天と対戦したオリックスの開幕投手を務めた金子千尋は、両リーグトップの5勝をマークしている。開幕戦は5回4失点で降板したが、以降は5戦5勝。4月14日のソフトバンク戦では2安打完封勝ち、4月26日の西武戦でも完投勝利を収めるなど、“これぞエース”といった投球を見せている。
その他、阪神のメッセンジャーも4勝無敗とエースとしてチームを引っ張っており、ついに広島を抜いて首位に立った。
未勝利の開幕投手も
一方で、まだ勝利に恵まれていない投手もいる。セ・リーグ最下位の中日・大野はここまで6試合に登板し、0勝3敗、防御率5.54。巨人との開幕戦において、6回6失点で敗戦投手となると、4月7日のDeNA戦は5回5失点でノックアウト。4月14日の巨人戦では8回途中2失点、20日の阪神戦では6回1失点と試合を作ったが、白星をつかむことができなかった。そして直近の2試合は、7回6失点(4月28日阪神戦)、6回途中3失点(5月6日巨人戦)という成績で敗戦を喫している。
昨季のセ・リーグ覇者・広島の開幕投手を務めたジョンソンは、阪神との開幕戦においては4回途中7失点でノックアウト 。4月5日に体調不良で登録を抹消されてからは、二軍で調整を続けている。
また、無敗ではないが、ロッテの涌井は6戦で1勝3敗、日本ハムの有原も6戦で1勝4敗と苦しんでいる。
まだ長いシーズンのわずか1カ月が終わったに過ぎない。しかし、開幕投手はチームの中心となる投手だけに、彼らの成績はチーム全体の成績に少なからず影響を及ぼすだろう。今後も彼らの奮闘に注目が集まる。
開幕投手の成績
※5月8日時点【パ・リーグ】
有原航平(日本ハム)
成績:6試 1勝4敗 奪三振12 防5.82
和田毅(ソフトバンク)
成績:2試 2勝0敗 奪三振8 防2.08
※4月11日に左肘に張りを訴えて登録抹消
涌井秀章(ロッテ)
成績:6試 1勝3敗 奪三振33 防2.66
菊池雄星(西武)
成績:6試 3勝1敗 奪三振47 防1.23
美馬学(楽天)
成績:6試 4勝0敗 奪三振30 防2.59
金子千尋(オリックス)
成績:6試 5勝0敗 奪三振25 防1.60
【セ・リーグ】
ジョンソン(広島)
成績:1試 0勝1敗 奪三振5 防12.27
※4月5日に咽頭炎のため登録抹消
マイコラス(巨人)
成績:6試 4勝1敗 奪三振27 防2.03
石田健大(DeNA)
成績:4試 1勝2敗 奪三振26 防3.96
※4月26日に左ひじの違和感により登録抹消
メッセンジャー(阪神)
成績:6試 4勝0敗 奪三振45 防2.58
石川雅規(ヤクルト)
成績:6試 2勝3敗 奪三振26 防5.88
大野雄大(中日)
成績:6試 0勝3敗 奪三振33 防5.54