バルデスを球宴に...
またも勝利の女神は微笑んでくれなかった。
17日の阪神戦、8回3安打2失点で完投した中日の先発・バルデス。しかし、その力投も報われず、2敗目を喫した。
今季ここまで9試合に登板し、全試合でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)。防御率2.01と安定した投球を続けているにも関わらず、わずか1勝(2敗)しかしていない。とにかく、打線の援護に恵まれないのだ。
<バルデス今季成績>
4月 1日 vs.巨(-) 6回1/3 失点1/援護2
4月 6日 vs.広(-) 6回 失点3/援護0
4月12日 vs.ヤ(-) 7回 失点2/援護2
4月18日 vs.神(-) 7回 失点1/援護1
4月23日 vs.De(○) 8回 失点0/援護1
4月29日 vs.神(-) 7回 失点3/援護3
5月 5日 vs.巨(●) 7回1/3 失点3/援護2
5月11日 vs.De(-) 6回 失点1/援護3
5月17日 vs.神(●) 8回 失点2/援護1
そんな不運なバルデスに、ファンからはこんな声が寄せられた。
――バルデスをオールスターに――
今季のオールスターゲーム第1戦はナゴヤドームで開催ということもあり、17日の敗戦後から、SNSには「バルデスをオールスターに」「バルデスかわいそうすぎてオールスター投票入れた」「恵まれないバルデスに潔き一票を」といった声が多数見られた。
18日時点でリーグ最多の62回2/3を投げている助っ人左腕を休ませてあげたいという気持ちがある一方、「バルデスにはその日だけでも楽しんでもらいたい」、「せめてオールスターぐらいでは援護をもらって笑顔のバルデス見たい」「バルデスに味方は敵じゃない、って教えてあげたいからオールスター投票する」と「チームでは勝たせてあげられないから、せめて球宴で」という悲しい叫びともとれる投稿は後を絶たなかった。
「バルデスはリーグNo.1左腕だ」。中日ファンだけでなくとも、そう認めている野球ファンは多いのではないだろうか。
球宴に出場するのか、休んだ方がいいのか、どちらがいいのかはわからないが、中日ファンはバルデスの笑顔が見られる日を、心待ちにしている。