田中将大,
アスレチックス戦に先発登板したヤンキースの田中将大

● ヤンキース 1 - 4 アスレチックス ○
<現地時間5月26日 ヤンキー・スタジアム>

 ヤンキースの田中将大が26日(日本時間27日)、本拠地でのアスレチックス戦に先発し、メジャー自己最多となる13三振を奪った。直近2登板の連続KOを払拭する快投を見せたが、この日は打線の援護がなく9回の1得点のみ。田中は8回途中1失点と好投したが、キャリアワーストとなる自身3連敗で4敗目(5勝)を喫した。

 田中は初回、1、2番を連続三振スタート。二死から3番ローリーに二塁打を許したものの、4番デービスを再び空振り三振に仕留め先制点を許さなかった。2回も先頭から2者連続三振を奪い、この時点でアウト5つはすべて三振。3回も2奪三振を含む3者凡退に抑え、立ち上がりから奪三振ショーを展開した。

 4回は一死から連打を許し一、二塁とされたものの、5番ヒーリーは中飛。続く6番プルーフはスライダーで空振り三振に仕留め、4回終了時点で早くも9奪三振とした。5回は一死から不運な二塁打を許したが、ここでも後続を退け5回までゼロ行進。6回は先頭打者を空振り三振に仕留め今季初の2ケタ10奪三振に到達すると、二死から4番デービスもスライダーで空振り三振に仕留め、自身最多タイの11奪三振とした。

 この日は相手先発・マナイアも好投を続け、両投手無失点のまま終盤へ突入。田中は7回も先頭5番ヒーリーを空振り三振に仕留め、自己最多の12奪三振をマーク。7回を三者凡退に抑え、8回も登板した田中は、先頭の8番キャンハに粘られながらも最後はスライダーを振らせ、自己記録を更新する13奪三振とした。

 田中は一死から9番ロサレスに中前打を許し、球数が111球に達したところで降板。0-0のため、6勝目の権利は得られなかったが、それでも復調を印象づけたエースを本拠地ファンはスタンディングオベーションで称えた。

 しかし、ヤンキースは2番手のクリッパードが乱調。田中が残した走者を還してしまったため、田中の最終成績は7回1/3を1失点。5安打13奪三振無四死球の内容で、防御率は5.86となった。

 ヤンキースは9回にも3番手・ホルダーが2失点。打線は完封負けを回避するのがやっとで、黒星は田中について4敗目となった。それでも、この日は女房役・ロマインの好リードにも助けられ、2回途中8失点だった14日(同15日)のアストロズ戦、4回途中6失点だった20日(同21日)のレイズ戦の悪夢を払拭。エースとしての役目を果たし、復活の兆しを見せた。

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