プロ野球新記録の7試合連続2桁奪三振を達成し、記念のボードを掲げる楽天の則本(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ プロ野球新記録が誕生!

 楽天のエースが、金字塔を打ち立てた。

 6月1日、Koboパーク宮城で行われた楽天-巨人の一戦。先発マウンドに登った則本昂大には、ある記録がかかっていた。『7試合連続2ケタ奪三振』。この日10個以上の三振を奪えば、連続2ケタ奪三振のプロ野球新記録が誕生する。

 昼間の雨の影響で試合開始が30分遅れたなか、立ち上がりは三者凡退のスタート。2回は村田修一と石川慎吾に連打を浴び、長野久義には四球を浴びて満塁のピンチを迎えたものの、9番の小林誠司をこの日最初の三振に斬って取り、無失点で切り抜ける。

 すると3回は1番からの3人を三者連続三振。4回先頭のケーシー・マギーも見逃しの三振に斬り、5者連続三振で一気に奪三振を積み上げた。

 その直後に村田の2ランで2点を失ったものの、6回まで2失点で7奪三振の力投。すると、味方打線が6回裏に3点を取って逆転。これがエースに勇気を与える。

 7回は先頭の代打・山本泰寛から三振を奪うと、二死となってから立岡宗一郎も三振。9個目の三振を奪い、記録にリーチ。そして8回、先頭の坂本勇人を落ちる球で空振り三振に斬って取り、三振10個目。プロ野球新記録となる7試合連続の2ケタ奪三振を達成した。

 これで肩の荷が下りたか、続くマギー、阿部も三振に仕留め、三振の数は12に。8回を129球、6安打、1四球で12奪三振の2失点。堂々たる内容で交流戦開幕3連勝に貢献し、ハーラー単独トップに躍り出る7勝目を挙げた。

◆ “世界の野茂”超え

 これまでのプロ野球記録:6試合連続2ケタ奪三振の保持者は、あの野茂英雄だった。

 1991年、当時はプロ2年目・23歳。開幕2戦目・4月7日の日本ハム戦で敗れながらも11個の奪三振を記録すると、5月4日の西武戦で10個の三振を奪い、前年に自身が作ったプロ野球記録に並ぶ5試合連続2ケタ奪三振に到達。そして、5月9日の日本ハム戦でも10個の三振を奪い、プロ野球新記録となる6試合連続の2ケタ奪三振を成し遂げた。

 その後、5月16日の西武戦では9回を完投しながら三振は5つに留まり、記録はストップ。それでも年間通して287個の奪三振を記録し、2年連続で最多奪三振のタイトルを獲得。“ドクターK”の異名に違わぬ活躍でファンの度肝を抜いた。

 ここまでの9試合で90奪三振を記録している則本。1試合平均の奪三振は10個。このままのペースでケガなく30試合に登板することができれば、“野茂超え”はおろかシーズン300奪三振も夢ではない。

 ちなみに、メジャーの連続2ケタ奪三振の記録は、ペドロ・マルティネスとクリス・セールが2度記録した『8試合』。則本は日本でこの記録をどこまで伸ばしていくことができるのか。好調なチームとともに、エースのこれからの投球に注目だ。

▼ 則本昂大・今季成績
9試合(66回) 7勝1敗 防御率2.86
被安打56 被本塁打5 与四死19(死球0)
奪三振90 暴投4 失点22 自責点21

▼ 野茂英雄・1991年成績
31試合(242回1/3) 17勝11敗1セーブ 防御率3.05
被安打183 被本塁打21 与四死133(死球5)
奪三振287 暴投15 失点92 自責点82



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ベースボールキング編集部

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