史上9人目の大記録
かつてのメジャー最強スラッガーが、金字塔を打ち立てた。
ロサンゼルス・エンゼルス所属のアルバート・プホルスは現地時間3日(日本時間4日)、本拠地で行われたツインズ戦の4回に今季第9号の本塁打を放ち、メジャー史上9人目となる通算600本塁打を達成した。
甘く入った変化球をすくい上げると、高々と舞い上がった飛球は切れることなく、レフトポールの右側を通ってスタンドに着弾。満塁弾というおまけ付きでド派手な記録達成となった。
今年で37歳になったプホルス。年齢的な衰えもあってか、近年は全盛期のような打棒は影を潜めているものの、今季はここまで52試合の出場で打率こそ.248ながら、9本塁打で42打点という成績。打点はリーグ3位という堂々たる成績を残している。
700の大台へ…
メジャー17年連続の2ケタ本塁打も目前となっているが、次なる目標は通算本塁打歴代8位のサミー・ソーサ。その数609本で、このままアクシデントなく年間通して出場を続けることができれば、今季中に上回ることは十分に可能な数字だろう。
さらにその上はジム・トーミの612本で、そのまた上の6位はケン・グリフィーJr.の630本。ここまではここから30本の積み上げが必要となるが、キャリア7度の40発超えを果たしている男だけに、不可能な数字ではない。
【メジャー通算本塁打】
1位 762本 バリー・ボンズ
2位 755本 ハンク・アーロン
3位 714本 ベーブ・ルース
4位 696本 アレックス・ロドリゲス
5位 660本 ウィリー・メイズ
6位 630本 ケン・グリフィーJr.
7位 612本 ジム・トーミ
8位 609本 サミー・ソーサ
9位 600本 アルバート・プホルス
ランキングのうち、現役選手はプホルスだけ。昨季引退したアレックス・ロドリゲスは696本で打ち止め。史上4人目の700本塁打にあと4本届かなかった。
かつてほどの安定感はなくなってきているものの、昨季は152試合の出場で31本塁打。その前は157試合の出場で40本塁打とそのパワーはまだまだ健在。ここからどこまで本塁打を積み上げていくことができるのか。00年代最強スラッガーの挑戦はつづく。
▼ アルバート・プホルス
[通算]
2478試 打率.308(9344-2876) 本塁打600 打点1859
出塁率.390 長打率.569 OPS.959