スクーター・ジェネット

○ レッズ 13 - 1 カージナルス ●
<現地時間6月6日 グレートアメリカン・ボールパーク>

 一人の男の信じられない活躍ぶりに、全米が騒然となった。

 この試合の主役となったのが、シンシナティ・レッズ所属の27歳スクーター・ジェネット。この日「5番・左翼」で先発出場した男は、初回に二死一・二塁のチャンスで回った第1打席でレフト前へポトリと落とす安打をマーク。二塁走者を還し、先制点を叩き出す。

 すると3回、一死満塁で迎えた第2打席では、追い込まれながらも甘く入った速球を弾き返し、ライトスタンド上段まで運ぶグランドスラム。2打席目までで5打点を挙げる大活躍を見せ、ホームのファンから大歓声を受けた。

 しかし、これだけで終わらなかった。4回二死三塁の第3打席。代わった2番手・ガントの速球を今度はセンターへと弾き返すと、この打球も突き刺さるようにそのままスタンドへ。2打席連続の本塁打を記録する。

 さらに6回、一死走者なしで迎えたガントとの再戦では、外角やや高めの速球を逆らわずに流し、レフトポール際へ。そして極めつけは8回、ジョン・ブレビアに対してツーナッシングと追い込まれながらも、3球目をライトスタンドに叩き込みダメ押し弾。2打席目から5打席目にかけて4打席連続の本塁打を放った。

 結局この日のジェネットは5打数5安打、4本塁打で計10打点。1日に“17塁打”を記録するという神がかり的な打棒で、大勝に貢献した。

▼ この日のジェネット
1.左安(打点1)
2.右本(打点4)
3.中本(打点2)
4.左本(打点1)
5.右本(打点2)

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