ダルビッシュ有,
本拠地でのマリナーズ戦に先発したレンジャーズのダルビッシュ

● レンジャーズ 3 - 7 マリナーズ ○
<現地時間6月18日 グローブライフ・パーク・イン・アーリントン>

 レンジャーズのダルビッシュ有が18日(日本時間19日)、本拠地でのマリナーズ戦に中5日で先発登板。すべて今季ワーストとなる5回8安打5失点と乱れ、今季5敗目(6勝)を喫した。

 この日は気温30度を超えるデーゲーム。ダルビッシュは立ち上がりから制球に苦しんだ。初回は安打と四球などで二死一、二塁とすると、苦手にしている5番シーガーに右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴び先制を許した。

 さらに二、三塁とピンチは続き、次打者バレンシアの初球がパスボール。ダルビッシュは真ん中付近にツーシームを投げ込んだが、これがミットを構えたチリーノスの左ひじ付近を直撃。サイン違いの投球が大きく跳ね返る間に、三塁走者が悠々と生還した。

 なおも二死三塁から、バレンシアにはカウントを取りに行った直球を完璧に捉えられ、これが左中間スタンドへ吸い込まれる2ラン。ダルビッシュはリズムに乗れぬまま、初回に一挙4点を失った。

 2回は9番スミスへの3球目ツーシームが抜け球となり、これが背中を通過。ダルビッシュは続く4球目もツーシームを内角へ投げ込んだが、今後はバットのグリップエンド付近に当たる死球と判定された。打者のスミスはそこまで痛がっておらず、レンジャーズのバニスター監督はファウルを主張。しかし、これが認められないうえ指揮官は退場処分。レンジャーズは監督不在の事態に陥った。

 打線が2回裏に2点を返したが、ダルビッシュは3回も先頭からの2者連続二塁打で、今季ワーストとなる5失点目を喫した。その後は相手の拙攻にも助けられ踏ん張ったが、3回終了時点で74球。その後の2イニングは無失点に抑えるも、5イニング中4度も先頭打者の出塁を許すなど、最後までリズムをつかめなかった。

 結局この日は5回99球を投げ、8安打6奪三振2四死球で計5失点の内容。先発としての役割を果たせず、防御率は3.35となった。

 レンジャーズは7回に2点差まで詰め寄るも、8回に2点を失い3-7。ダルビッシュの初回4失点が最後まで重くのしかかり、連勝は「2」で止まった。

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