3年連続Vで累計勝ち越しは「78」
6月18日のマツダスタジアム。勝った方が交流戦の最高勝率という一戦を制したソフトバンクが3年連続7度目の栄冠を手にし、敵地で歓喜に沸いた。
13年目の交流戦にして、半数を越える7度目の最高勝率。3年連続は史上初の快挙というオマケ付き。今年も12勝6敗で6つの貯金を積み上げ、交流戦の通算戦績は192勝114敗12分となり、累計の勝ち越しを「78」に伸ばしている。
この数字がいかにスゴイかは、他のチームと比較するのが一番手っ取り早いだろう。
【交流戦・通算戦績】
1位 ソフトバンク 192勝114敗12分(.627)
2位 日本ハム 168勝140敗10分(.545)
3位 ロッテ 165勝139敗14分(.543)
4位 巨 人 162勝147敗9分(.524)
5位 中 日 156勝152敗10分(.506)
6位 西 武 157勝154敗7分(.505)
7位 阪 神 153勝155敗10分(.497)
8位 オリックス 150勝159敗8分(.485)※1試合未消化
9位 楽 天 148勝166敗4分(.471)
10位 ヤクルト 143勝167敗8分(.461)
11位 広 島 137勝170敗11分(.446)
12位 DeNA 121勝189敗7分(.390)※1試合未消化
過去13年で12球団唯一の勝率6割超えをマーク。2位につける日本ハムとの差は、ゲーム差にすると「25」。まさに断トツ、白星を稼ぐためのボーナスステージ状態となっているのだ。
今年もパ・リーグがリーグとしての勝ち越しを決めたため、ソフトバンクはリーグ内最高勝率の賞金:1000万円もゲット。全体最高勝率の賞金:500万円と合わせて3年連続で満額の賞金を獲得した。
さらにMVP選手も勝ち越しリーグ内の最高勝率チームから選出されることが決まっているため、ソフトバンクから1名が選ばれる。過去13年で同じ選手が複数回獲得した例がない『交流戦MVP』だけに、誰が選ばれるのか最後まで目が離せない。
【最高勝率時の成績とMVP選手】
2008年:15勝9敗0分 MVP:川崎宗則
2009年:18勝5敗1分 MVP:杉内俊哉
2011年:18勝4敗2分 MVP:内川聖一
2013年:15勝8敗1分 MVP:長谷川勇也
2015年:12勝6敗0分 MVP:柳田悠岐
2016年:13勝4敗1分 MVP:城所龍磨
2017年:12勝6敗0分 MVP:?
“あのイベント”との意外な関係も…
ソフトバンクが交流戦3連覇を成し遂げる6月18日、その日の新聞にはすでに“3連覇”の文字が躍っていた。
どういうことかと言うと、6月17日に行われた『AKB48 49thシングル 選抜総選挙』にて、指原莉乃(HKT48)が3連覇を達成したのだ。
次のシングル曲に参加する、いわゆる“選抜メンバー”を投票で決めようという企画で、今年で9回目となったこの時期恒例のベントであるが、実はこのAKB総選挙と交流戦の結果が微妙にリンクしているということがネット上で話題となった。
【AKB総選挙第1位と交流戦最高勝率チーム】
2012年 大島優子(AKB48)/巨人
2013年 指原莉乃(HKT48)/ソフトバンク
2014年 渡辺麻友(AKB48)/巨人
2015年 指原莉乃(HKT48)/ソフトバンク
2016年 指原莉乃(HKT48)/ソフトバンク
2017年 指原莉乃(HKT48)/ソフトバンク
このように、2012年以降の6年間で東京・秋葉原を拠点とするAKB48所属のメンバーが1位になった年は東京を本拠地とする巨人が最高勝率に、福岡・博多を本拠地とするHKT48所属の指原莉乃が1位になった年は福岡を本拠地とするソフトバンクが最高勝率に輝いているのだ。
ちなみに、AKB総選挙が来年も行われるかどうかは未定であるが、3連覇の指原は「今年が最後」であることを公言しており、2014年に第1位に輝いた渡辺麻友も卒業を発表したことから、次回があれば本命不在の大混戦に。2018年の交流戦は、このジンクスの存続がどうなるのかにも注目が集まる。