キーマンに挙げたのは…
開幕から投打が噛み合わず最下位に沈むロッテ。05年と06年に2度制覇するなど通算159勝127敗(2017年交流戦前の成績)と大きく勝ち越す、得意の交流戦で浮上のきっかけを掴みたいところだったが、6勝12敗の10位。2011年以来6年ぶりに交流戦を負け越した。
苦しい戦いが続くロッテ。18日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ロッテ戦』でリスナーから『浮上するために必要なロッテのキーマンは誰ですか?』という質問が届いた。
同中継で解説を務めロッテOBの里崎智也氏は、キーマンに石川歩、角中勝也の2人の名前を挙げた。この2人に対し里崎氏は「石川は1勝じゃ寂しい。ここからの奮起を期待したい。角中は去年の首位打者でありながら、2割2分とか3分じゃ寂しいですよね」と物足りなく映っているようだ。
確かに昨季は石川が最優秀防御率(2.16)のタイトルを獲得し、勝ち星もチームトップの14勝とエース級の働きを見せた。首位打者(.339)、最多安打(178本)と二冠に輝いた角中も、打線を引っ張り、2年連続Aクラス入りに大きく貢献した。
今季も投打の軸として期待されたが、石川は開幕から勝ち星を挙げることができず、二軍落ちを経験。今季初勝利は6月13日のDeNA戦と出遅れた。昨季二冠王の角中も故障や打撃不振により、ここまで打率.228と本来の力を発揮できていない。中心選手がチームを引っ張ることができていないのが現状だ。
浮上するにはエース2人の復調がカギ
また、中継中にリスナーから『ロッテは調子があがってくるのでしょうか?』と質問が届いた。
里崎氏はこの質問に対し「石川、涌井でしっかり勝っていくことが大事」だと話す。「ジャイアンツも13連敗したときは、菅野で勝てなかった。だから、連敗してしまうんです。ロッテは石川、涌井の“2枚看板”でしっかり勝てば、連敗がなくなる。その間にチーム状態がよくなる。ただ、石川と涌井で負けだす厳しいですよね」とチーム状態をあげるためには、石川と涌井の復調がカギを握ると分析した。
昨季は涌井が10勝7敗、石川が14勝5敗と2人で24勝12敗、貯金を12個作ったが、今季は涌井が2勝5敗、石川が1勝6敗と2人で3勝11敗と8つの借金を抱えている。勝ちが計算できる投手でありながら、今季はチームに勝ち星をもたらすことができていない。2人が勝てていないことも、開幕から苦しむ原因のひとつといえる。リーグ戦再開後は、昨季のようにチームに勝ち星を多くもたらしたいところ。
最下位・ロッテが浮上するためにも、里崎氏が中継中に話した“投打のキーマン”、“先発2枚看板”の出来がカギを握りそうだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)