日米またがって駆け抜けた21年間
ロッテの井口資仁は20日に記者会見を開き、今シーズン限りでの現役引退を発表した。
晴れやかな表情で「今シーズン限りでユニフォームを脱ぐ、ということを発表させていただきたいと思います」と切り出した42歳。実はこの引退は昨年から考えていたことであり、「自分自身の中で昨年の契約のときに『あと1年だけ頑張らせてほしい』と伝えていた」ことを明かした。
「ファンの方のためにも、サポートしていただいた方のためにも、1日でも1試合でも多く見に来ていただきたいと思っていたので、開幕前に発表したかったという思いはあったんですけれども…」と井口。ただし、「開幕前はチーム状態がかなり良くて、今のタイミングではないな、と(思って)」ということから踏みとどまっていたのだという。
このタイミングでの発表になったことについては、「残念ながら今チームは非常に厳しい状態ですが、僕自身も21年間やってきたことを残りのシーズンで出し切りたいと思いますし、これを起爆剤としてチームとしても1つでも上の順位を目指して戦っていけたら」と説明。
『21年間を振り返って』という質問には「聞かれるとは思っていたんですけど、振り返るにはまだ早いと思いますし、残りの試合でこれまで以上の良い思い出や出来事があれば良い」と答え、「振り返るのはシーズンがすべて終わってから」。最後まで選手としてチームのために戦い抜くことを強調した。