6月度の「日本生命月間MVP賞」7日発表され、パ・リーグ投手部門で西武の十亀剣が受賞した。
プロ6年目で初の受賞に「びっくりしましたが、うれしいです」と笑顔をのぞかせた。
6月は4試合に登板し、先発ではリーグ最多タイの3勝(0敗)を挙げた右腕。1日の広島戦では6回2失点の好投でチームの連敗を「4」で止め、チームはそこから引き分けを挟み、再び十亀が先発した8日・巨人戦まで6連勝を飾った。15日の阪神戦では6回途中2失点で勝ち負けはつかなかったが、24日ソフトバンク戦では6回2失点で再びチームの連敗をストップ。先発では自身初となる月間3勝を記録した。
「連敗が続いていた時の勝利が多かったことは、チームにとってもよかったし、個人的にもいい形で連勝が続いた」と頷く。さらに印象に残っている試合を問われると、6月24日に3-2で勝利したソフトバンク戦を挙げ、「自分自身、(ソフトバンクに)前回(5月4日)負けていましたし、チームとしては連敗が続いていて、嫌な負け方もあった。切り替えられるような投球ができればと思っていたので、その試合が個人的には一番良かったかなと思います」と振り返った。
十亀は2015年に自身初の二けた勝利となる11勝をマークするも、昨季はわずか4勝にとどまった。今季は開幕一軍を逃し「悔しい思いがあった。やり返してやろうという気持ちでマウンドに上がっている」と明かした。
また、「バッターが打ってくれたからこそこういう賞を頂けた。本当に野手の方々に感謝です。今後も信頼してもらえるような投球を続けていけたら」とチームメイトへの感謝の言葉を述べた。
今後の課題は「長いイニングを投げる」こと。「リリーフ陣が安定して心強いですが、これから暑くなりますし、完投して、リリーフ陣を1日でも多く休ませられるような投球をしないと」と意気込んだ。
現在、首位と8ゲーム差の3位につける西武。きょうからは首位・楽天と3連戦が始まる。「僕だけでこのゲーム差を縮められるわけではないが、負けないこと、そして白星を挙げることができればチームに貯金が作れる。楽天とソフトバンクに離されつつあるが、何とか食らいついていけたら。優勝争いできる位置にまだいると思うので、しっかり準備して、上位チームこそ勝てるように」と気合を入れ直した。