ニュース 2017.07.07. 16:00

本命は春8強の盛岡大付も、“法則”では…!? 高校野球・岩手大会が開幕

今年は“花巻東の年”!?


 7月7日、第99回全国高校野球選手権の岩手大会が開幕。68チームの頂点を目指す熱い夏がはじまった。


 まずは、過去10年の夏の甲子園・岩手県代表とその戦績を振り返ってみよう。

【過去10年の岩手代表と戦績】
2007年:花巻東  ☆1回戦敗退(●新潟明訓)
2008年:盛岡大付 ☆2回戦敗退(●駒大岩見沢)
2009年:花巻東  ☆準決勝敗退(○長崎日大、○横浜隼人、○東北、○明豊、●中京大中京)
2010年:一関学院 ☆1回戦敗退(●遊学館)
2011年:花巻東  ☆1回戦敗退(●帝京)
2012年:盛岡大付 ☆1回戦敗退(●立正大淞南)
2013年:花巻東  ☆準決勝敗退(○彦根東、○済美、○鳴門、●延岡学園)
2014年:盛岡大付 ☆3回戦敗退(○東海大相模、●敦賀気比)
2015年:花巻東  ☆3回戦敗退(○専大松戸、○敦賀気比、●仙台育英)
2016年:盛岡大付 ☆3回戦敗退(○九州国際大付、○創志学園、●鳴門)

 過去98回の歴史の中で1度も優勝を成し遂げたことがない岩手県代表。近年も2009年と2013年に花巻東がベスト4進出を果たしたのが最高だ。

 興味深いのは、2010年の一関学院以外は花巻東か盛岡大付のいずれかが代表となっていること。それも連覇はなく見事に順番になっており、奇数年は花巻東が、偶数年は盛岡大付が甲子園への切符をつかむという法則ができているのだ。

 この“法則”に基づけば今年は花巻東の年となるのだが、果たしてどうなるだろうか。


3季連続の甲子園ねらう盛岡大付


 今年の勢力図を見てみると、盛岡大付が頭一つ抜けているというのがもっぱらの評判。それもそのはず、強力打線を武器に春のセンバツではベスト8に進出。県大会は昨秋、今春と連勝で来ており、この夏も優勝候補筆頭だ。

 打線もさることながら、センバツでも力投を見せた左腕の三浦瑞樹を筆頭に、平松竜也に臼井春貴ら投手陣も充実。投打に安定した戦力で3季連続の甲子園出場をねらう。

 対抗として挙げるなら、やはり花巻東か。エースの佐藤真生をはじめ、2年生の田中大樹、平山涼太らを中心とした投手陣は強力。その他にも久慈、大船渡東といった東北大会に出場した公立勢もストップ・盛岡大付に静かに闘志を燃やす。

 本命・盛岡大付が3季連続で甲子園出場を果たすのか。はたまた花巻東が“法則”を今年も守るのか。または新たな勢力が台頭するのか…。7月20日の決勝戦まで、目が離せない。



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